マーケティング/セールス/顧客サービス

サービス

日本の上質な顧客体験を世界標準へ

日本の消費者は、企業が提供する顧客体験やサービスに世界で最も厳しい目を持つと言われます。また、グローバルでは質問や取引への素早い対応(効率性)が最も重視される一方、日本では真心を込めた接客対応(きめ細かさ)が最も重視されます。そのため、グローバルで進む効率性向上の先進手法を日本で盲目的に導入することは必ずしも成功に結び付くとは限りません。

深い顧客理解による顧客価値の創出と、リアルタイムな顧客理解による顧客体験の継続的な向上を、企業独自に取り組むことが重要です。顧客理解、顧客体験提供の基盤確立のため先進テクノロジーを活用し生産性を向上し、きめ細かな対応が求められる顧客接点業務を人手で対応することで、企業特有の顧客体験を実現すべきです。また、日本市場で培った上質な顧客体験を体系化しグローバルに展開し他企業と異なる優位性を築くことで、持続的な成長が可能です。

アビームコンサルティングは、日本発、アジア発のコンサルティングファームとして、世界で最も顧客体験やサービスに厳しい日本市場で顧客体験変革を実現してきた豊富な実績をもとに、顧客戦略の策定から組織変革・テクノロジー導入を含めた改革の実現、グローバル展開までを一貫して支援します。

トレンド/課題

顧客理解力の向上

顧客体験価値向上の重要性を認識している企業は多いものの、商品・サービスに関する顧客接点の最適化や優れたユーザーインターフェースへの変更など表面的な取り組みだけでは、他社との差別化にはつながりません。
モノや情報が溢れ顧客が多くの選択肢を持ち、SDGsに代表される社会課題への意識が高まる現代において、顧客に選ばれるためには、徹底した深い顧客理解に基づき顧客が求める価値の提供に取り組むことが必要です。さらに、市場環境や顧客が求める価値が刻々と変化する中で、リアルタイムに顧客を理解し続けなければなりません。

一方で、企業には顧客に関するさまざまなデータが集まっているものの、そのデータを有効に活用しきれていない現状があります。顧客理解に必要なデータの定義が十分でないケース、組織によるサイロ化により顧客理解への活用が難しいケース、データが統合されていても分析が不十分で顧客理解を推進できていないケースなどの課題が散見されます。競合優位性を築くには、自社の提供価値を再認識し、顧客が求める提供価値を創出することが欠かせません。そのためには顧客データに関わる課題を乗り越え、深さとリアルタイム性を両立する顧客理解力の向上に取り組むことが重要です。

体系化された業界別アプローチによる変革スピードの向上

テクノロジーの急速な進展によって、顧客の購買行動は大きく変化し、企業を取り巻く環境は目まぐるしいスピードで変化しています。顧客は商品やサービスの機能や性能といった物理的・合理的価値だけではなく、企業との多様な接点から得られる一連の体験から得られる心理的・感情的な価値も加え、総合的な価値で購買行動を決定しています。こうした変化に対応するため、BtoB、BtoC問わず全ての企業で顧客体験価値の向上に取り組むことが求められています。

しかしながら、顧客体験の提供スキームは業界・企業ごとに異なるため、画一的な方法論だけでは顧客体験価値向上に向けた変革は実現できません。企業を取り巻く環境変化のスピードに対応して変革を進めるため、業界ごとに体系化された科学的な方法論を用いて変革の実現確度の向上と高速化を図るとともに、顧客理解に基づき企業独自の顧客体験価値の提供を実現することが必要です。

テクノロジーを活用した実行力・生産性の向上

労働人口が減少していく中で生産性の向上と顧客体験の向上を両立するためには、定型作業の自動化やデータ・AI活用を通じた意思決定の迅速化など、テクノロジーを活用した業務の効率化を図りながら、人手によるきめ細かな対応が必要な顧客接点業務に対して適切に人的資本を集中投下する必要があります。

一方で、テクノロジーの選定・導入においては、グローバルでの成功事例に基づき先進的なテクノロジーを盲目的に取り入れることが必ずしも成功に結び付くとは限りません。企業に適合しないテクノロジーの導入により、生産性と顧客体験のいずれか、または両方を棄損する恐れもあるため、テクノロジーの選定では目利き力が重要です。

また、顧客体験価値向上に向けたバリューチェーン全体の見直しや企業・組織間連携を強化する場合には、顧客接点に関わるテクノロジー活用だけでなく基幹システムを含めたシステム基盤全体のグランドデザインと再構築が必要となります。テクノロジーの活用は競争力の確保において不可欠なものですが、適切な目利きによるテクノロジーの選定と明確な目的設定に基づくシステム基盤全体の最適化を図りながら、実行力・生産性の向上に取り組むことが重要です。

顧客理解に基づく価値創出・顧客体験の実現

顧客体験価値の向上に向けた変革は、一度変革すれば終わりではありません。すべての顧客接点で顧客の変化を常に察知し、変化に応じて俊敏に変革し続けていくことが必要です。

また、顧客体験価値を向上するには、顧客接点に関わる変革だけでは十分ではありません。一貫した顧客体験の提供を目指し、デマンドチェーンとサプライチェーンの協調に向けたバリューチェーン全体の見直しや、組織連携の強化に向けたMops(Marketing Operations)、RevOps(Revenue Operations)の導入など、業務や組織の垣根を越えて全社で取り組むべきアジェンダです。

さらに、自社単独での顧客体験構築では体験と体験の間に断絶が起こるなど顧客への提供価値が十分でない場合、他企業との連携により一貫した顧客体験提供のためのエコシステムを構築することも必要です。絶え間ない顧客理解に基づき、顧客の変化に応じながら顧客の期待に応える顧客体験を提供するために、企業全体で、時には企業の垣根を越えて、顧客体験価値向上に向けて取り組むことが重要です。

グローバル展開/事業規模拡大の実現

日本における人口動態変化を踏まえると、グローバル展開による規模拡大は企業の成長と成功に不可欠な要素です。グローバル展開においては、単に製品やサービスをグローバルで販売するだけでなく、課題先進国である日本市場で培われた上質な顧客体験を展開先に受け入れられるよう提供することで、グローバル企業との差別化を目指すべきです。そのためには、独自の顧客体験を提供するための業務やテクノロジーを体系化し、各国でのローカライズを容易とする提供スキームを確立することが重要です。

また、個々の地域や事業領域で個別最適化するのではなく、グローバルで生産・販売・在庫の全体最適を計画し実行することや、適正な業務を担保して国内外に展開するためにグローバルガバナンスのルール策定や組織への浸透を行うことで、効率的で安定した顧客体験の提供が可能となります。

インサイト

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アビームの特長

  • 業界への知見に基づき、企業の持続的な成長を支援

    企業や組織の変革のパートナーとして長年にわたり培った業界への知見に基づく業界固有の顧客理解のアプローチと、豊富な支援実績に裏打ちされた確かなサービス提供により、あらゆる業界における企業・組織の持続的な成長を支援します。

  • 顧客理解を起点に、バリューチェーン全体の変革を支援

    膨大な顧客行動データの分析を基にした顧客理解を起点に、マーケティング/セールス/顧客サービス領域に留まらず、サプライチェーンや財務、人事など、企業のバリューチェーン全体の変革を支援します。

  • 専門知見と有識者の有機的な連携により、ビジネスの成果創出まで伴走型で支援

    マーケティング/セールス/顧客サービス各領域での豊富な実績を基にした専門知見と有識者の有機的な連携により、変革を通したビジネスの成果創出まで、戦略策定、組織・業務改革、テクノロジー導入、実行を一貫して伴走型で支援します。

提供サービス

アビームコンサルティングは、データサイエンスの活用で実現する、顧客の変化をリアルタイムで把握する高度な顧客理解を起点に、業界ごとのトレンドやアジェンダを踏まえ、新たな価値創出・顧客体験の実現、そしてグローバル展開へと伴走型で支援します。

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