国内製造業を取り巻く変化の激しいビジネス環境において、安定的な収益確保のためにデマンドチェーンの改革を進めることは、非常に困難かつ息の長い取り組みになると想定されるが、取り組みの開始が遅れれば遅れるほど、取り返しのつかないことになりかねない。
また、脱炭素においては、先行き不透明な要素も多く決して簡単な取り組みではないが、今スタートすることでの先行者利益も相応なものになると考える。いずれも推進にあたっては、R&D、CRM、SCMの各部門・組織をまたがる合意形成や、一連の業務プロセスやシステムの有機的な連携や統合、ステークホルダーのチェンジマネジメントや成果を出していくための覚悟と持続力が必要になると考える。
アビームコンサルティングでは、製造業の各事業戦略に基づき、事業・製品毎のビジネス環境を細分化、適切な情報管理指標、重点業務プロセス、テクノロジー活用の要点などを整理することが可能である(図5)。また、顧客接点をマーケティング、営業、カスタマーサービスといったCRM領域のみでなく、エンジニアリングチェーン(R&D)やデマンドチェーン(SCM)といった付随する社内関係者やステークホルダーと連携しながら、最適となる顧客接点の構築と価値訴求によるカスタマーエクスペリエンス(CX)を実現するための検討フレームワークやケイパビリティを有している。
特に営業DXの推進においては、各事業のビジネス特性やマーケティング環境に応じて管理すべき指標やテクノロジー活用のポイントも異なっており、現行業務運用・ツール活用のアセスメントや課題・改革点の抽出のみならず、データオリエンテッドな業務遂行をマネジメントから現場層まで定着化させていくような伴走型の支援を行っている。
デマンドチェーンの改革を検討している企業担当者にはぜひご相談いただきたい。