ABeam DX Insight 第2回

DXビジョン、シナリオ策定
~前提となるDXの4つの定義とは~


菅田 一基

戦略ビジネスユニット
執行役員 プリンシパル

 

DX(デジタルトランスフォーメーション)を考える際、ビジョンやシナリオが構想されていないことが大きな問題であることは早い段階から意識されていることが多い。

DXの号令の下、新規部門の設立、IT・事業部門からの異動によって急ごしらえのチームが組成されるが、何をどこまで手掛けるべきかについて社内コンセンサスが存在せず、立ち止まっているケースも多い。

既にDXに取り組んできた企業においても、ビジネスモデル変革につながるDXを目指す段階で、どこまで踏み込んで取り組むべきか、共通認識が存在せず停滞するケースがみられる。

DXビジョン、シナリオを検討する際に、まずはDXの定義が問題となる。そもそもDXとはどのような領域から成り立っているのか。当社ではDXが4つの領域から成ると定義し、業界や企業それぞれの課題を見極める際の視点としている。

DXビジョン、シナリオを設定するうえで欠かせないDXの4つの定義とは

EX(Enterprise Transformation)
企業価値の最大化へ貢献するためのデータ活用によるコーポレート業務改革、生産性・モチベーション向上のためのDX人材育成や働き方改革等の観点から課題がないか分析。

CX X(CX Transformation)
顧客と企業とのリレーション再構築、顧客体験の変革をするための顧客接点のデジタル化、マーケティングアプローチ改革等の観点から課題がないか分析。

VC X(Value Chain Transformation)
新しいビジネスモデル創出や異業種連携による新しい価値創出のためのバリューチェーン全体、または業界を横断したデジタル化等の観点から課題がないか分析。

SX(Social Transformation)
ESGやモビリティ等、今後大きく取り上げられる社会課題やそれらの企業価値との関連を明確にするためのデジタル活用等の観点から課題がないか分析。


DXは経営アジェンダでもある。自社、業界を上記4つの視点から点検することで今後の取り組み課題の定義づけにトライしていただきたい。

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