コロナを転機にデジタル化が数年前倒しされ一層加速してきた。特に米国のテクノロジー企業の企業価値が急激に拡大している。テクノロジー企業中心で構成されるナスダック指数は昨年1年間で45%上昇(コロナショックのボトムから80%以上の上昇)し、中でも象徴的なZoomは1年で390%の成長を実現し、一気にブランド認知を得るに至っている。
来るアフターコロナにおいて、DXは第2ステージへの進化が期待されている。これまでの業務効率化(Digitization)から、デジタルを活用したビジネスモデル変革(Digital Transformation)への本格的な取り組みが必要となるステージに移っている。このステージでは、デジタル活用のビジョン・シナリオを定義し、実現に向けた人・組織面での課題解決がカギとなる。
これまでもビジネスモデル変革へのチャレンジはあったものの、ビジョン・シナリオ、人・組織面での手当が十分でないため必要な推進力が得られず、業務効率化にとどまってしまうケースが多くみられる。