人材版伊藤レポート2.0の公表や有価証券報告書での人的資本開示義務化を経て、エンゲージメントサーベイや人材データ基盤の整備は、多くの企業で広く取り組まれるようになっている。
しかし、同じようにKPIを可視化しているようでも、企業が向かう先は二つに分かれている。データを可視化・報告することに留まる企業と、データを活用し本質的な課題に踏み込んだ施策までつなげている企業である。AIは、こうした企業間の差を一段と広げうる要因となる。
本インサイトシリーズ(全6回)は、AI時代の人的資本経営とCHROの役割を再定義し、人的資本の価値最大化に向けた方向性を提示するものである。
第3回では、エンゲージメントサーベイのデータ活用に焦点をあてる。AIは、スピード感のある意思決定や経営判断を支えるとともに、数値では捉えきれなかった社員の声や背景情報まで含めて活用できるようにし、現場管理職の判断や行動の質を高める役割を果たす。AIが変えるデータ活用の姿を、当社の支援事例を用いながら紹介する。