2050年カーボンニュートラル実現に向け「エネルギー供給事業者」は、エネルギー供給事業者の顧客である「エネルギー需要家企業」において今後新たに生まれるGX実現ニーズへ対応するとともに、一層価格競争が厳しくなる市場環境において競業他社と差別化を図り、事業採算性を確保することが必要となる。その実現に必要な取り組みはDSF(デマンドサイド・フレキシビリティ)の積極的な活用によるエネルギーバリューチェーンの変革であり、特に重要となるテーマは以下の2点と考えられる。
※当社ではデマンド・サイド・フレキシビリティ(DSF)を、需要家の敷地内(ビハインド・ザ・メーター)にある発電機、CHP、蓄電池、電力負荷等の需要家設備を活用し創出されるフレキシビリティとして定義している。
1)「電力小売+DSFスマートバンドリング」によるビジネスモデル構築
2) 再エネ電源とDSFとの統合による「エネルギーコミュニティ」構築
今回のインサイトではまず1つ目のテーマである「電力小売+DSFスマートバンドリング」によるビジネスモデル構築について具体的な内容について解説していく。