小売業界 DXの今
AIによる小売業における価値創造の自動化
(提供:BearingPoint)

2022年11月4日

はじめに

新型コロナウイルス感染症の広がりにより消費者ニーズの多様化が加速し、小売業界各社は今後の在り方の変容と柔軟な対応が求められています。
本インサイトでは、アビームコンサルティングのアライアンス・パートナーであるBearingPoint(オランダ・アムステルダム) が発行した『小売業界 DXの今』を和訳し、次世代ソリューションの検証をもとにした、AI活用の観点から小売業界における新たなトレンド・示唆を提示します。実際にグローバル展開する小売業界プレーヤーの多数の事例により各社の取り組みを理解することで、小売業界におけるトレンドはもちろんのこと、日本企業のグローバル展開における展望のヒントを得ることができれば幸いです。

※アビームコンサルティングはアジア、 BearingPointは欧州を基盤としており、企業のグローバル展開が加速する中、相互の知見により地域補完し、グローバル企業へのサービス拡充を目指しています。
世界のアライアンス・パートナー

小売業界 DXの今

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小売業界を取り巻く環境と各社の動向

顧客との距離感を推し量ること、パーソナライゼーションを行うこと、そして変化に迅速に行動し対応すること、これらのビジネスプロセスの高度化は小売業界にとって今後数十年間の主要な成功要因になり得ます。
最近の進歩を見てもAIはまだ初期段階にあり、小売各社はAIの可能性を試し始めていますが、ほとんどの小売企業は、バリューチェーン全体における技術拡張の可能性を十分に活用できていません。
多くのAIアプリケーションがバリューチェーンの変革に貢献する中、小売各社はどの技術に投資すべきか、やや迷いが残っているのが現状です。
AIを活用したバリューチェーン変革を始めるにあたり、可能性があるモジュールやアプリケーション領域を特定するために、 BearingPointは「実施項目アプローチ」を行うことを提唱しています。
『小売業界 DXの今』では、このアプローチについて小売業界のバリューチェーンにおける企画・生産・販売促進・提供の各フェーズで実施すべきことを小売各社の事例から説明しています。
これにより小売業界におけるAIテクノロジーの現在の実装状況を把握し、小売業界のバリューチェーンにおけるAIソリューションの役割を知ることができます。

<各社事例>
Amazon、IKEA、Nordstrom、Walmart、Kroger、Coca-Cola、Otto、Starbucks

各社事例

あとがき

『小売業界 DXの今』では、AI活用の観点から小売業界のバリューチェーンのあるべき姿とグローバル企業における事例が述べられており、その事例から、ローカル市場への適合とグローバルスケールの活用という2軸の実現に対して、どのように施策を進めていくべきか示唆を得ることができるものと考えております。
消費者の購買行動の変化への対応を迫られる日本の小売業界においても、バリューチェーンの変革に適用しうる示唆が多く含まれているため、今後どのように対応していくべきかを考えるきっかけになれば幸いです。

なお、アビームコンサルティングでは日本/アジア発のコンサルティングファームとして、日本企業をはじめ多くのクライアントのグローバルの競争力強化に長く伴走してきた経験を有しており、領域としても戦略・組織・プロセス・IT各方面での課題解決のご支援を行っております。

日本の小売業界のバリューチェーンでは労働人口の構造変化による生産性向上が主要な経営アジェンダに掲げられ、その実現のためにAI領域における取り組みが加速しています。アビームコンサルティングとBearingPointでは、業界知見やテクノロジートレンドを共有し、それぞれの地域のご支援に最大限活用しています。
グローバル観点での競争力強化を検討されている企業ご担当者様は、ぜひお問い合わせください。

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