2025年1月に米大統領に就任したドナルド・トランプ氏がステーブルコインを含む暗号資産の利活用を促進する大統領令に署名し、注目が集まっている。日本国内でもその法的な定義が明確になり、続々と参入企業が増加するが、その利活用の構想はどういったものなのか。メタバース・Web3ファイナンスなどのコンサルティングを専門領域とするアビームコンサルティングの鈴木雄大氏は、ステーブルコインの特徴は「①即時かつ低コストな送金」「②支払いや報酬のやり取りを自動化できるプログラマビリティ」「③高いトレーサビリティ」にあると言う。ステーブルコインは従来の暗号資産とどのような違いがあるのか、そしてその進展は金融・社会インフラのDX化、あるいは新たな価値創造にどのような影響を及ぼすのか、紐解いていく。
(聞き手・執筆構成:西原 雄大)