アビームコンサルティング、AI活用による新たな知財オペレーティングモデルを確立

~知財BPX事業として展開、“業界標準”の創出へ~
お知らせ

2026年7月1日

 アビームコンサルティング株式会社(以下、アビームコンサルティング)は、生成AIをはじめとする先端テクノロジーを活用した新たな知財オペレーティングモデルを確立し、ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)が、本モデルの最初のクライアントとしてアビームコンサルティングと複数年の契約を締結しました。本モデルは、アビームコンサルティングが推進するBPX(Business Process Transformation)事業の一環として展開していきます。
 この取り組みは、知財分野で深刻化する人材不足や業務高度化の課題に対応するとともに、個社最適にとどまらない新たな“業界標準”の確立を目指すものです。また、知財専門人材がより付加価値の高い領域へシフトし、成長機会を得られる環境の整備を通じて、知財業務の価値を企業経営における中核機能へと進化させることを目指します。

■背景
 生成AIの進展により、知財業務においても効率化・高度化の可能性が急速に広がる一方で、弁理士志願者の減少や知財人材の高齢化により、人材不足は深刻さを増しています。さらに、企業知財の役割は従来の「権利化による防衛」から、「事業・経営への戦略的活用」へと大きくシフトしており、より高度で専門性の高い業務への対応が求められています。こうした中、個社単位での対応には限界があり、業界横断での知見・人材・データの集約と、それを前提とした新たな業務モデルの確立が不可欠となっています。

■本事業の概要
 本事業では、生成AIを前提としたデジタル活用により、知財業務のオペレーションを抜本的に再設計します。SLA/KPIに基づく運用管理、標準化された業務プロセス、継続的な改善サイクルを一体化したオペレーティングモデルを構築することで、品質・納期を担保しながら、生産性と高度化の両立を実現します。また、定型業務の効率化により、知財専門人材が戦略・企画などの高付加価値領域へ注力できる環境を整備するとともに、専門性を生かした多様なキャリア形成を支える仕組みを構築します。
 本モデルは、アビームコンサルティングの知財BPX事業における中核サービスとして位置づけ、ソニーが有する知見を取り入れることにより高度化を図りながら、今後多様な企業・業界へ展開していきます。これにより、知財分野における新たな業務標準の確立と、業界全体の変革を加速していきます。

■役割・提供価値
 アビームコンサルティングは、BPXの方法論とAIを含む先端テクノロジー活用、ならびに業務プロセス変革の実行力を生かし、モデルの設計から実装、運用、継続的な改善までを一体で推進します。また、ソニーは、これまで知財分野において革新的な取り組みを主導してきた経験に基づき、実務を通じて直面する課題や技術革新の潮流の中で将来的に起こり得る変化を予見して、実務要件の定義や、品質・統制の観点からモデルの改善に必要な知見を提供します。
 こうした取り組みにより、実務に根差しつつも再現性の高い知財オペレーティングモデルを確立し、発明創出から権利化までのEnd-to-Endでの支援を可能とします。

■今後の展開
 本モデルは2026年7月より本格展開を開始し、まずは知財業務の高度化・標準化を推進します。その後、アビームコンサルティングの知財BPX事業として段階的に対象領域・業界を拡大し、知財分野における人材不足と業務高度化という構造的課題に対し、“新たな業務標準”の普及を通じた変革を実現していきます。

■アビームコンサルティング株式会社 Executive Officer, Intelligent Operational Excellence BU Leader 矢野 智一のコメント
 知財分野では、業務の高度化と人材不足が同時に進行しており、個社単位での対応には限界が見え始めています。本取り組みは、知財オペレーションを「企業内機能」から「事業」として再定義し、業界全体の構造変革を見据えた挑戦です。ソニーグループ様との共創により、実務知見と先端テクノロジーを融合し、再現性の高い新たな知財オペレーティングモデルを確立します。本事業を通じて、知財業務の価値を一段と高めるとともに、専門人材が活躍できる新たなフィールドを創出し、業界全体の進化に貢献していきます。

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