アビームコンサルティング、
ENEOS Xplora USAのバックオフィス業務変革を実現

SAP S/4HANA Cloud Public Edition導入によるグループ財務・会計業務の高度化と自動化を支援
お知らせ

2025年5月9日

 アビームコンサルティング株式会社(以下、アビームコンサルティング)は、ENEOS Xplora USA Limited(以下、ENEOS Xplora USA)におけるバックオフィス業務変革の実現に向け、SAP S/4HANA® Cloud Public Editionを採用し、グループ連結会計業務の効率化および財務・会計・調達業務の標準化を実現する基盤システムの構築を支援しました。また、グループ連結財務管理を強化するソリューションである「SAP Group Reporting」を活用した柔軟な連結財務レポート作成、ならびにSAP® Business Technology Platform(以下、SAP® BTP)を活用したパートナー会社間会計データ連携や仕入先請求書登録の自動化を支援しました。

 ENEOS Xplora USAが所属するENOS Xploraグループは、世界各国で石油・天然ガスの探査・生産プロジェクトを展開しており、持続可能なエネルギー活用の推進に注力しています。2022年には、石炭火力発電所からのCO2を回収し、油田での増産に活用するプロジェクト会社の完全所有権を取得しました。この新たな事業の推進に伴い、米国での財務・会計・調達に係る業務規模が大幅に増加し、グループ会社との連結体系変更や統合など、バックオフィス業務の効率化が喫緊の課題となりました。そこでENEOS Xplora USAは、これらの解決に向け、SAPソリューションを用いた業務変革に多くの実績を有するアビームコンサルティングをパートナーに、本プロジェクトを開始しました。

 本プロジェクトでは、クラウドベースのERPソリューションであるSAP S/4HANA Cloud, Public Editionを採用し、プロジェクト会社グループ全体の財務・会計プロセスを統合・標準化しました。加えて、クラウド化による柔軟性を活かしたグループレポーティング機能の強化とともに、SAP BTPを活用した業務の自動化・合理化を行うことで、バックオフィスの業務変革を実現しました。
 具体的には、プラントメンテナンスおよび購買業務データの自動連携を可能にし、会計業務の効率化を実現しました。そのほか、仕入先請求書登録の自動化や連結相殺業務の自動化によって決算および連結業務の負担を大幅に軽減し、迅速かつ正確なデータ分析が可能になったことでレポーティングの柔軟性も向上しました。自動化比率を70%に引き上げ、業務時間を67%削減することに繋がり、企業全体の業務効率化の実現にも寄与しました。

 アビームコンサルティングでは、SAPソリューションの豊富な導入実績、エネルギー業界における専門知識とSAP S/4HANA CloudおよびSAP BTPに関する深い知見を活かし、DX推進の経験に基づいた導入計画を策定し、海外拠点を含む業務プロセスの標準化と最適化を支援しました。
 アビームコンサルティングは今後も、本プロジェクトにおける運用・保守・改善などを継続的に支援しながら、ENEOS Xplora USAのデジタル変革を推進し、業務改革・経営変革の実現に貢献していきます。

 本導入事例は、SAP社のSuccess Storyとしても公開されています。詳細は以下をご覧ください。

https://www.sap.com/documents/2025/03/3429be06-fa7e-0010-bca6-c68f7e60039b.html

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