GXマネジメント支援サービス「Cyanoba®」が
SAP S/4HANA®およびSAP Concur®とのAPI連携機能を実装

~温室効果ガスのスコープ3排出量の自動算定を実現~
お知らせ

2024年6月6日

 アビームコンサルティング株式会社(以下、アビームコンサルティング)は、ESGテック企業である株式会社PID(以下、PID)と共同で提供するGXマネジメント支援サービス「Cyanoba」において、SAP S/4HANA®およびSAP Concur®とのAPI連携機能を実装し、取引先ごとの活動量データの収集、分類、温室効果ガス(GHG)のスコープ3排出量算定の業務を自動化したことをお知らせします。

 世界各国でカーボンニュートラルを目指す取り組みが加速する中、サプライチェーンも含めた統合的な持続可能性の観点から、特にスコープ3に対応したGXマネジメントの重要性が一層高まっています。アビームコンサルティングでは、カーボンニュートラル実現を目的としたGXマネジメントを推進すべく、2010年からGXマネジメントツールの提供やコンサルティングサービスの支援を実施しています。2022年には、スコープ3算定や再生可能エネルギー管理などの機能を拡張した「Cyanoba」を提供し(※1)、エネルギー使用量やGHG排出量等のデータの一元的管理を通じた、 GX戦略策定における意思決定の迅速化に寄与してきました。また、2023年には、取引先が使う排出量算定システムとのCO2排出原単位のデータ連携を実現し、サプライチェーン間で連携してCO2削減に取り組む企業の削減努力を可視化できる仕組みを構築してきました。

 今回、「Cyanoba」において、新たにSAP S/4HANA®およびSAP Concur® とのAPI連携機能を開発・実装し、運用を開始しました。これにより、自社のシステムで管理されている各種データ(※2)をスコープ3算定に使う活動量データとして、「Cyanoba」へ自動連携できるようになりました。連携した活動量データをカテゴリ毎に分類し、CO2排出原単位のデータと組み合わせることで、GHG排出量を算定します。これらの一連のプロセスを自動で行うことで、これまでGXマネジメントにおいて難易度が高く、膨大な業務負荷となっていたスコープ3排出量算定の負荷を軽減、スコープ3排出量算定の高度化を通じて、企業のGX推進に貢献します。

  • ※1

    2024年時点で約80社のユーザー企業に利活用されています。

  • ※2

    資材・サービス調達に係る購入量/金額、設備の増設に係る設備投資額、社員の出張に伴う出張旅費など、SAP S/4HANA®やSAP Concur®で管理されているデータ

Scope3排出量自動算定イメージ

 今後もアビームコンサルティングは、GXに関する豊富な実績をもとに、企業・団体の脱炭素経営実現に向けたサプライチェーン全体での取り組みの支援を通じて、企業経営とカーボンニュートラル達成の両立に貢献していきます。

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