2015年11月9日
2015年11月9日
アビームコンサルティング株式会社
SAPジャパン株式会社
アビームコンサルティング株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:岩澤 俊典、以下:アビームコンサルティング)とSAPジャパン株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:福田 譲、以下:SAPジャパン)は、エプソン販売株式会社(代表取締役社長:佐伯 直幸)が新たなビジネスモデルとして取り組む「エプソンのスマートチャージ」のビジネスの立ち上げからシステムの構築・導入・運用までについての実現を支援しました。
この「エプソンのスマートチャージ」は、2014年8月に新規サービスを開始し、その後、新機種やサービスプラン拡充を進めている複合機・プリンターの課金ビジネスです。エプソン販売がインクジェットの特徴を活かした新機種の投入と新たなサービスを課金モデルで提供する「モノ+コト売り」によるビジネス拡大を狙いとした戦略的プロジェクトです。
今回、同プロジェクトの支援では、SAPジャパンの持つビジネスソフトウェア製品「SAP® hybris® Billing」の採用により、早期の導入と拡張可能な課金ソリューションとして提供することが可能となりました。この「SAP hybris Billing」は、課金ビジネスの形態に合わせて統合課金・統合請求・債権管理のコンポーネントで構成され、高度なエンジンを活用して効率的に課金計算し、請求処理まで一連の流れを実行します。なお、海外では様々な業界の企業で採用されてきた実績があるものの、日本では「エプソンのスマートチャージ」プロジェクトがユーザー企業へ商用での初導入です。
アビームコンサルティングでは今回のプロジェクト参入に際し、従来は全て手組み開発であった課金システムを「SAP hybris Billing」とすることで、迅速なサービスの立ち上げと拡張時の利便性を有する効果的な導入を果たしました。同プロジェクトはエプソン販売が新たなビジネスモデルとして課金ビジネスを立ち上げ、課金市場への新規参入により中長期にわたる収益の柱となる成長基盤とするためのもので、アビームコンサルティングはビジネスプロセスの策定から、構築、導入支援までを一貫してサポートしました。また、機器情報から収集したデータを活用することで、「使用量に応じた従量課金」の新たな商品・サービスを提供するというIoT型のビジネスモデルを生み出すことを実現しました。
今回の支援ではエプソンのビジネス展開を支える「業務プロセス基盤」の確立を図るため、以下を遂行しました。
① 業務プロセス(顧客・契約管理~課金計算~請求処理~請求明細書)のフロースルー化
② プリンターの印刷枚数に基づく料金プラン「基本料金+従量料金」やグループ契約課金(割引)等の高度な従量課金と請求機能の実現
③ 「SAP hybris Billing」を用いて設定ベース(ノンプログラム)で拡張性の高い課金計算機能を実装
④ プリンターから消耗品(インク残量)データを収集して、消耗品の残量を検知し、自動補充指示する機能を提供
現在、IoTと呼ばれるように、ありとあらゆるデバイスの稼動状況を把握して、新たな付加価値を顧客に提供することが可能になっています。このような進化は、それまで初期コストの高さがネックで市場への浸透が難しかった機器や製品にパラダイムシフトを起こし、製造業、通信・IT業界などあらゆる産業で、従量課金ビジネスを中心としたレベニューイノベーション(売上構造変革)が始まっています。このような背景を鑑み、今後もアビームコンサルティングでは、今回の一大プロジェクト「エプソンのスマートチャージ」の成功実績を基に、日本・アジアにおける「課金ソリューション」ビジネス拡充を図っていきます。
■「エプソンのスマートチャージ」とは
「プソンのスマートチャージ」は、エプソンが提案する複合機・プリンターの新しい導入方法です。従来のコピー機とは異なり、月額基本料金をお支払いいただくことで、プリンター・複合機の利用、インクなどの消耗品、保守サービスが含まれたオールインワンのサービスをお客様にご提供します。月額基本料金は月々5千円(複合機は6千円、それぞれ税別)からで、サービスに利用する機器はエプソンが契約期間中お客様に貸与します。
サービスで利用する複合機・プリンターに新たに搭載されたPrecisionCore プリントヘッドは、ノズルの高密度化とヘッドの進化により、カラー・モノクロともにA3モデルで約24ipm、A4モデルで約20ipmの圧倒的な高速印刷、さらにウォーミングアップタイムが短く、最初の1枚からカラー、モノクロともに約7秒の高速印刷を実現しました。また、強い耐水性で水性マーカーにもにじみにくいのでビジネス文書、DM、簡易チラシなど、幅広い用途のカラー印刷にも最適です。
ビジネスインクジェットの最新機器、消耗品、保守サービスを「モノ+コト売り」のパッケージでお客様に低価格でご提供し、コスト削減実現に貢献するのがエプソンのスマートチャージです。契約・料金の詳細はエプソン販売HP(http://www.epson.jp/)をご覧下さい。
■エプソン販売株式会社からのエンドースメント
「エプソンの新しい課金ビジネスであるスマートチャージの短期間での立ち上げ、及び当社のビジネス展開とスピードに対応した業務とシステム構築の実現には、アビームコンサルティング様の貢献がありました。課金ビジネスは当社にとっても今まで経験のない新たなビジネスモデルでしたが、アビームコンサルティング様の的確なアドバイスや、変更される業務要件に対するきめ細かい対応は強力なサポートになりました。今後のさらなるビジネス展開においても、同様のサポートを期待しています。」
アビーム、ABeam及びそのロゴは、アビームコンサルティング株式会社の日本その他の国における登録商標です。
本文に記載されている会社名及び製品名は各社の商号、商標または登録商標です。
SAP、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はドイツにあるSAP AGやその他世界各国における登録商標または商標です。
アビームコンサルティング株式会社について
アビームコンサルティングは、アジアを中心とした海外ネットワークを通じ、それぞれの国や地域に即したグローバル・サービスを提供している総合マネジメントコンサルティングファームです。戦略、 BPR、IT、組織・人事、アウトソーシングなどの専門知識と、豊富な経験を持つ約 4,700 名のプロフェッショナルを有し、金融、製造、流通、エネルギー、情報通信、パブリックなどの分野を担う企業、組織に対し幅広いコンサルティングサービスを提供しています。
ホームページ:https://www.abeam.com/jp/
SAPジャパン株式会社について
SAPジャパンは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアにおけるマーケットリーダーとしてあらゆる業種におけるあらゆる規模の企業を支援しているSAP SEの日本法人として、1992年に設立されました。SAPは、企業が市場での優位性を保持するため、バックオフィスや役員会議室、倉庫や店頭で、さらに デスクトップ環境やモバイル環境などにおいて、企業がより効率的に協業を行い、より的確なビジネス判断を行うための様々なソリューションを提供します。企 業が継続的な収益性の高い事業を実現することに貢献するSAPのアプリケーションやサービスは、世界各国293,500社以上の顧客企業に利用されていま す。国内でも日本企業の情報化の推進、国際競争力および企業価値の向上に貢献しています。ホームページ:http://www.sap.com/japan/index.html
本件に関するお問い合わせ先
アビームコンサルティング株式会社 広報代理店
共同ピーアール株式会社
担当:仙場、峰松
電話:03-3571-5236 FAX:03-3574-9364
E-Mail:abeampr@kyodo-pr.co.jp
SAPジャパン株式会社
TEL: 広報 03-6737-3880(部門代表)
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