2018年6月、この記事を執筆している今まさにFIFAワールドカップが開催されている。日本代表にとって初戦となるコロンビアVS日本戦が行われ、日本が勝利したタイミングでもある。監督交代劇などもあり前評判が悪かっただけに、こんなに気分のいい裏切られ方はない。日本中が興奮と感動に包まれている。
スポーツは感動を与えるもの - 言い方は悪いかもしれないが、感動がビジネスになっている。
例えば、以下のような事象がある。
- テレビやスマホで試合が見れるのにわざわざスタジアムになぜ足を運ぶのか
- 甲子園や全国高校サッカーなど、知らない高校生同士の試合を見てなぜ涙を流すのか
- 用途のない芝生がなぜ売れるのか(FCバルセロナのスタジアムでは実際に売っている)
これらの事象はロジックでの説明は難しい。いわゆる機能的な価値を売る「モノ」ビジネスではなく、「感動」、「世界一のサッカー選手であるメッシが踏んだ芝」という、情緒的な価値が訴求されているからである。
したがって、スポーツビジネスでは、「モノ」ビジネスとは異なる視点・思想が必要となる。