近年、政治・法律・政策の変化、世界経済の重心の移動、人口動態の変動やグローバル化による社会・文化の変容、次世代技術による革新を背景として、様々な業界において業界の垣根を超えた異業種への参入が進んでいる。米国の経営学者が提唱するイノベーション理論である「両利きの経営」における「深化 (既存事業の強化)」 と「探索 (新規事業の模索)」 で捉えると、後者の「探索」の有力な一手段として検討を進めている企業もあるのではないか。
特に昨今は、他業界の企業との業務提携やスタートアップへの出資を通して自社の提供価値を多角的に向上するなど、新たな成長の種を模索するような業種を跨いだ取組が増加している。