企業活動がもたらす社会的価値が注目されるなか、その価値を適切に測定し、経営判断に生かすための手法として「インパクト会計」が世界的な広がりを見せている。
アビームコンサルティングが設立したIVC(Impact Value Consortium)は、インパクト会計のデファクトスタンダードの確立と、企業の実質的な利益をもたらす活用促進を目的とした企業共創型のコンソーシアムである。参画企業が連携し、社会的価値の適切な「測り方」と「語り方」を追求することで、社会的価値と企業価値の接点を明確化し、日本企業の持続的な企業価値向上につながる新たな評価軸の確立を目指して活動している。
2025年9月4日、アビームコンサルティングは、企業共創型コンソーシアム「Impact Value Consortium」(IVC)の設立記念セミナーを開催した。
本セミナーでは、インパクト会計の日本における第一人者である柳良平氏(当社エグゼクティブアドバイザー/早稲田大学大学院客員教授)による基調講演や、早稲田大学教授で同大学院会計研究科長の清水孝氏を交えたパネルディスカッションを通じて、日系企業がインパクト会計に取り組む意義と実装への道筋が示された。
(本稿は、2025年9月4日に開催された「企業共創型コンソーシアム「Impact Value Consortium」設立記念セミナー」の内容をもとに再構成しています)