あいち健康の森健康科学総合センター:
IoT活用による行動変容

健康指導のデジタル化により生活習慣を改善

あいち健康の森健康科学総合センターでは、ウェアラブル端末から取得した活動量・体重・血圧等の情報や食事記録・行動記録を活用した生活習慣改善指導方法を開発し、糖尿病重症化予防や特定保健指導等での活用を推進している。アビームコンサルティングはスマートフォンアプリ開発や機械学習によるデータ分析の技術支援を行っている。

プロジェクトの背景

あいち健康の森健康科学総合センターは、企業保険者等が有する個人の健康・医療情報を活用した行動変容促進事業(経済産業省 2016年度)に採択され、IoTを活用した糖尿病及びその予備群の患者の行動変容のサービス開発に取り組んだ(「毎日の糖尿病管理を七福神が伴走!未受診・脱落・コントロール不良をなくせ!!」代表:津下一代)。

同事業で開発した仕組みは、IoT活用による健康情報等の取得及び介入を通じた生活習慣病の行動変容に関するエビデンス及びビジネスモデルの創出に関する研究(国立研究開発法人日本医療研究開発機構 2017~2019年度)に採用され、IoTにより取得される健康情報を活用したスマートフォンアプリからメッセージ等による介入を実施し、行動変容や血糖改善が得られるかを大規模臨床研究で検証した。

推進する上での課題

研究開発は、短期間での環境構築が求められるとともに、分析・改良・リリースをサイクリックに進めていく必要がありました。また、デバイスメーカーや関係機関などステークホルダーが多岐に渡るため、高度なマネジメントが求められていた。さらに、AI・機械学習など新たなテクノロジーの活用が求められていた。

課題解決のソリューション

短期間での環境構築や最新のAI・機械学習技術を活用するため、パブリッククラウドサービスを積極的に活用しました。また、デバイスメーカーなどとの仕様調整を迅速に行い、スムーズに研究を立ち上げた。収集したデータはクラウド上で分析し、指導アルゴリズムやユーザーインターフェースの改善につなげた。

導入効果と今後の展望

研究事業を通じて明らかになった課題や指導者の声を分析し、より指導効果の高いアプリへのレベルアップを行ったうえで、あいち健康の森健康科学総合センターで実施する保健指導プログラムへの導入を進めている。また、企業健保などの保険者への展開も進めている。

事業の全体像

事業の全体像1
事業の全体像2

システムの全体像

システムの全体像

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