MI・研究開発の成熟度診断サービス

ソリューション

研究開発DXの実現に向けて、MI成熟度の現状診断をもとに、MI型開発の全体設計と具体的な施策を提案・実行支援

近年、MI(マテリアルズ・インフォマティクス)を活用した研究開発(R&D)は、企業の競争力を左右する重要な要素となっています。一方、多くの企業ではMIの導入や活用が一部の部門にとどまり、全社としての効果を最大限に引き出せていない状況が見られます。
アビームコンサルティングは、企業のMI・研究開発の成熟度を評価することで、取り組むべき課題の明確化や、具体的な実行施策の策定を通じた、研究開発DXの推進およびMI導入・活用の高度化を支援します。

背景

MIがもたらす材料開発の進化と企業競争力への影響

従来の材料研究は、試行錯誤を繰り返す実験中心の手法でしたが、MIではAIやビッグデータを活用し、最適な材料の組成や特性を予測します。実験回数を減らすことで、開発の効率化や製品上市の加速化が期待できます。
特に、半導体、電池、医薬、化学といった業界では、高性能・低コスト・環境負荷の少ない材料を短期間で開発することが、これまで以上に求められており、MIの活用は、研究開発における競争力の強化につながります。

課題

全社的なMI活用の高度化を図るには、事業部門・製品単位で異なるMIの活用状況をとらえ、個別に適切な対応策を講じる必要がある

問題点

  1. MIの活用レベルが把握できていない
    MI導入の活用目的や評価基準が明確ではないため、導入すべき適切な技術・プロセスが分からない
  2. MIを活用できる専門人材が不足している
    MIに関する研修・教育が不十分で、必要な知識や経験が組織内で蓄積されていない
  3. データの収集・管理体制が整備されていない
    各部門やシステムごとにデータが分散しており、組織全体での統合的なデータ活用が進められない

アプローチ

当社独自の成熟度診断モデルを用いて、企業のMI活用における現状の課題やリスクを明確化し、最適な導入・活用方針を提案します。加えて、対応施策の立案から実行支援まで一貫したサポートを提供することで、企業の競争力向上を支援します。

特長

  • 研究開発領域の業務知見を活用した、多角的な視点での現状把握

    研究開発・材料開発・データサイエンス分野にバックグラウンドを持つコンサルタントの業務知見と当社独自の診断モデルを組み合わせることで、現場視点を加味した納得感の得られる診断結果を提供します。

  • 各領域の成熟度を踏まえた、目標達成に必要なプランの提案

    当社は、様々な業界に対する豊富な支援実績を有しています。クライアントの現状を踏まえて、目標に基づいた方針を策定し、具体的なアクションプランの策定から実行まで伴走支援します。

研究開発分野の業務知識と独自診断モデルを基に網羅的な診断結果を提供

研究開発分野で培った業務知見と豊富な経験を持つコンサルタントが、当社独自の診断モデルに基づき、5つの領域にわたるおよそ60項目を対象に5段階で評価・数値化します。評価項目は、国内外のガイドラインや先進事例に基づいて整理されており、コンサルタントの専門知識と組み合わせることで、MI・研究開発における重要な領域を網羅的に診断しています。また、診断項目は随時見直しを行っているため、クライアントごとの事情に応じた柔軟な診断の提供も可能です。

現状に合わせた実効性の高いアクションプランの策定から実行まで一貫して支援

各領域における現状と目標のギャップを踏まえ、課題を抽出した上でテーマや施策を立案します。当社は、様々な業界でのプロジェクト経験を通して得たノウハウやアセットを最大限に活用し、クライアントの直面する課題に対して、実効性の高いアクションプランを策定します。対応施策の立案から実行までを一貫して伴走することで、研究開発DXの推進およびMI導入・活用の高度化に貢献することが可能です。

Contact

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専門コンサルタント

  • 橘 知志

    Principal 未来価値創造戦略ユニット長