エンタープライズアーキテクチャ CPEA によるデジタル戦略策定・推進サービス

ソリューション

企業の"これから”を見据えたデジタル戦略の立案をCPEAを用いて推進することで、ビジネスの継続的な改善活動に寄与

企業を取り巻く環境が複雑化するなか、ビジネス上のデータが乱立していることで企業内のITシステムの状態を正確に把握することが困難なケースやITシステム・機能の重複などからIT投資コストの高止まりやデジタル変革が進まない企業が後を絶ちません。
アビームコンサルティングの提唱するCPEA(Cyber Physical Enterprise Architecture )は、高い専門性と多くのコストが必要であったビジネス・ITの現状把握負荷を低減し、ビジネスで利用されるITシステムの状態を可視化したうえで、改善のための示唆を持続的に提供します。
これにより、適切なITシステムへの投資、TCOの削減やセキュリティリスク低減、デジタル導入の高速化に貢献します。

※CPEA:ビジネスに係るデータとITに係るデータを組み合わせることによって企業活動をデジタル上に可視化し、起きうる事象を捉えた将来像を描く取り組み


背景

デジタル戦略の立案と推進がコスト増や変革パフォーマンスの劣化により計画どおり進まないことの真因

ビジネス環境の変化が加速する昨今、“ビジネスの成長を促すデジタルを見極め、企業戦略に落し込み、計画的に導入した上で活用すること”が非常に重要です。しかしながら、多くの企業のIT部門では、業務プロセスとそれに対応するITシステムの状態が正確に把握しきれないことや、ITシステムとその機能の重複により、無駄な維持・改修コストの発生や変革パフォーマンスの劣化といった問題が生じています。
社内の業務プロセスやITシステムの配置、データ連携ルートが不明確なため、誤った対応が重大な問題を引き起こさないよう、正確な現状把握に多くの時間を費やしていることにあります。この事態を避けるためには、日頃から社内の業務プロセスや使用中のITシステムを把握し、整理整頓しておくことが重要です。

課題

デジタル活用が当たり前となっている時代において、ビジネスとITの両潮流を抑えたデジタル戦略を迅速に立案することが求められている

問題点

  1. 様々な情報収集におけるスピード、正確性が求められる中で、システム管理を強化することが求められている
  2. 業務フロー等のビジネス観点の情報が一元的、整合的に管理されていないことに加え、デジタルを活用した実現手段についてもあわせて考えられていないことが、ビジネス実現における枷となっている
  3. 受身的なシステム対応(EOLやバージョンアップなど)が常態化し、先々を見据えた形でデータドリブンでの意思決定が出来ていない

アプローチ

CPEAとは、ビジネスに係るデータとITに係るデータを組み合わせることによって企業活動をデジタル上に可視化し、起きうる事象を捉えた将来像を描く取り組みを指します。
アビームコンサルティングは、CPEAを用いることで、企業内のデジタル情報の収集及びデータベースのカタログ化を自動化することで、最新化されたビジネス・ITの状態を連続的に維持します。企業のアーキテクチャをデジタル上で可視化し、それらの情報をビジネスに活用することで企業活動の継続的な改善に寄与します。
具体的には、「① 情報収集」「② 構造化・分析」「③ 意思決定支援」それぞれのステップで自動化・高度化を見据えたアプローチを提供します。

特長

  • 情報収集を自動化

    CPEAを用いた独自のアプローチにより、データの取得・収集に時間や労力がかかっていた状況を脱却し、常に正確かつ最新の状態で、様々なシステムから自動的に収集し統合します。

  • データの構造化・分析による洞察の獲得

    データを構造的に整理・分析することにより、ビジネス・ITの観点でデータが示す意味を正しく理解したうえで、価値のある洞察を獲得します。

  • データに基づく意思決定の支援

    直感や経験に頼る意思決定ではなく、データに基づいた組織全体での意思決定と、着実な実行を支援します。

Step1:独自のアプローチでデータ統合をシームレスかつ高品質に素早く実現

当社の提唱するCPEAを用いたアプローチでは、まず企業に点在する様々なデジタル要素(インフラ、ミドルウェア、アプリケーション、外部サービスなど)に関する情報の収集負荷を低減するとともに、これら一連の手順について自動化を行います。
加えて、当社の豊富な業務およびITに関する専門知識を駆使し、適切な粒度と分類でデータを収集および蓄積することで、エンタープライズアーキテクチャの各レイヤーにおけるデータの正確な可視化と常に最新化された情報により、シームレスなデータ統合管理を支援します。
これにより、従来では高い専門性と多くのリソースが必要であった、企業内の現状を把握するための調査コストを削減し、素早く実現します。

Step2:企業全体のリソースを適切に把握するためのデータ理解と分析アプローチ

企業全体を体現するビジネス・ITの両面に関する様々な情報を組み合わせることで各ビジネスで利用されるITシステムの状態をわかりやすく、単一のリポジトリに集約します。
加えて、ビジネス、ITシステム、コンポーネント個別の情報だけでなく、相互の依存関係を把握できることが重要となるため、これらの情報をグラフィカルに示し、正しく把握できる状態を実現します。
これを踏まえ、企業のデジタル上の姿(デジタルツイン)を素早く把握したうえで、情報を構造化し様々な角度から分析します。これにより、企業全体のリソースがどのように存在し、相互に連携しているかを的確に把握し、価値ある洞察を獲得します。

Step3:目指すべきデジタル戦略を実現するためのデータ駆動の意思決定と組織的な支持

企業のデジタル上の姿(デジタルツイン)から得られた洞察をもとに、リソース最適化、ガバナンス強化、業務プロセス・システムのパフォーマンス改善、デジタル戦略の策定といった組織全体のデータドリブンでの意思決定に向けた示唆を提供します。
加えて、経営層のみがデータを把握し、トップダウンで判断・指示するのではなく、現場レベルでもデータドリブンの重要性を理解したうえで、主体的に判断を行っていくボトムアップ(デジタル戦術)を組織文化としての定着させることを支援します。
デジタル戦術の実行プロセス策定・標準化と並行して、部分的に実践を繰り返すフィードバックループ構築までを伴走、支援することで、ビジネスプロセスに沿った適切なITシステムに対する意思決定の迅速化に寄与します。

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