JR九州グループ全体でのデータ利活用に向けた最適な分析基盤の具体化・データガバナンス/マネジメントの確立に向けた支援
JR九州グループ全体でのデータ利活用に向けた最適な分析基盤の具体化・データガバナンス/マネジメントの確立に向けた支援
経営/事業上の課題
課題解決に向けたアビームの支援概要
支援の成果
九州旅客鉄道株式会社(以下、JR九州)では、デジタル技術を最大限に活用した最適化と変革を目指す「JR九州グループDX戦略」に則り、JRキューポ(ポイント制度)をはじめとするグループ内外のデータ分析・活用による新しい価値の創出に取り組んでいる。データドリブンな事業運営を行うことでのお客様体験価値の向上やオペレーション・メンテナンス改革などの更なる推進に向け、「グループ全体でデータを活用・分析できるデータ分析基盤」を高度化するとともに、最適な収集・連携・分析・可視化を行うためのデータ管理方針の策定や、データ活用を推進するためのマネジメント体制の具体化・これをリードするコア人材の育成などの取り組みを加速する必要があった。そのため、それらの実現に向けてアビームコンサルティングをパートナーに選んだ。
SnowflakeとAWSを活用したデータ分析基盤上で、全社向けの基盤として求められるスケーラビリティに対応し、クラウドベンダーの最新動向把握した上で、最適なアーキテクチャ・構成要素を提供。また、実際に業務で使っているデータを利用したダッシュボードプロトタイプをハンズオン形式で作成し、プロトタイプを基に議論をメンバー間で実施。その結果、データ定義や、データの状態・品質、データの来歴・影響範囲を深く理解できるようになり、同時に新たなデータ活用方法を発想でき、以降プロジェクトメンバー内で共通認識を持ちながら推進を実施した。
DMBOK(データマネジメント知識体系ガイド)で定義された11の知識領域をベースにセッションを進める中で、「データ品質、データセキュリティ」の領域の管理方針・ルール整備・維持管理を優先課題として設定。上記2テーマについてそれぞれの管理方針の定義を作成し、データマネジメント活動を見据えた実行可能な運用フロー・タスク・役割分担の定義を行った。優先課題を設定した上で、施策の検討を行ったことで、運用に無理がないシンプルさと必要十分な統制のバランスの取れた施策を作成した。
アビームコンサルティングは、限られた期間の中で以下主要3点を整理し、将来の事業拡大や効率化につなげるためデータ分析基盤構想策定・データガバナンスルールの策定を支援。プロジェクトを通じて推進を加速していくために必要なナレッジを共有した。それによってデータドリブンな事業運営に繋がる基盤づくりに貢献した。
①現行DWHシステムの利用実態を明らかにし、システム的な制約・課題を洗い出しを実施。さまざまなデータを収集・蓄積する柔軟性を備えながらデータの精度と整合性を保証するアーキテクチャを検討、データ分析基盤における仕様のガイドラインを作成。
②JR九州の経営戦略・DX戦略に基づき、データ分析基盤に様々なデータを集約するために、来期計画を見据えたロードマップを策定。適材適所でのクラウド/サービス選択によるサーバーレスアーキテクチャの採用でスピーディなプロトタイプ環境の構築。
③ビジネスアジェンダと整合したデータマネジメントの方針書を作成、同時にデータプリンシプル・ポリシー・ガバナンスルールおよびデータマネジメントの各活動プロセスを策定。
「データ分析基盤のアーキテクチャ基本指針策定、データマネジメントの立ち上げに際し、アビームコンサルティングのサポートを受けることにより、プロジェクトがスピーディかつスムーズに進みました」
JR九州 総合企画本部デジタル変革推進部長 執行役員
長崎 剛氏
「アビームコンサルティングによる的確なサポートにより、弊社のDX戦略推進に欠かせない、データ分析基盤のアーキテクチャ・ガイドラインやデータマネジメント方針などの策定をスムーズに行うことができました」
JR九州 総合企画本部デジタル変革推進部 担当課長
小林 健太郎氏
「アビームコンサルティングの豊富な知見と丁寧な対応のおかげで弊社グループのデータドリブン事業運営の実現に向けて方針が明確になりました。ありがとうございました」
JR九州 総合企画本部デジタル変革推進部 主査
東村 将志氏
「全社視点で中長期なDX・データ施策を考えていく、難易度の高いプロジェクトでしたが、クライアントの皆様が、自ら考え、技術面でもお互いに切磋琢磨できたことで、具体的かつスピーディにプロジェクトを進めることができました」
アビームコンサルティング デジタルテクノロジービジネスユニット マネージャー
渡辺 正晃
Customer Profile
2024年6月7日
神田 航太
内田 康介
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