自然災害や人為的災害/障害リスクへの予防措置として、クライアントの基幹業務を支える既存SAPシステム群を短期間かつ円滑にパブリッククラウド(AWS)へ移設・最適なシステム復旧機構・体制の実現に貢献。
自然災害や人為的災害/障害リスクへの予防措置として、クライアントの基幹業務を支える既存SAPシステム群を短期間かつ円滑にパブリッククラウド(AWS)へ移設・最適なシステム復旧機構・体制の実現に貢献。
経営/事業上の課題
課題解決に向けたアビームの支援概要
支援の成果
昨今、ESG経営あるいはコロナ禍を受けた対応など、様々な側面からBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)の策定・見直しが求められており、ITサービスにおいてもレジリエンスを確保・強化し、事業活動を継続ないしは速やかに復旧に資する適切な仕組みや体制の整備が多くの企業・組織で急務となっている。沖縄科学技術大学院大学においても、これまで何度か発生していたシステム障害に対して復旧までに一定の期間を要しており業務への影響が出ていたことから、最適なコストでこれを極小化するためのシステムアーキテクチャや復旧水準/手順、運用体制の見直しが必要となっていた。また、将来的な基幹業務システム刷新に備えた適切なソフトウェアバージョンへのアップデートも必要に迫られており、システム環境全般についての大幅な見直しが必要な状況となっていた。
障害からの復旧や今後のシステム刷新要求に最適なコストで対応するためには、オンデマンドでスピーディかつ柔軟にシステムリソース拡張・変更が可能なパブリッククラウドを活用することが最適な選択であると判断し、基幹業務を担うSAPシステム群とそれらを格納する環境をパブリッククラウドへ移行することとなった。適切かつ迅速に当該移行をすすめるにあたっては、クラウドならではの知見やクラウド上でSAPシステムを構築することに関する豊富な実績が必須となる。また、SAPシステム群をクラウドへ移行するとともに、これと並行して必要なアップグレードタスクを円滑に推進するには、関係するシステムやそのステークホルダーを巻き込んだ現実的なプロジェクトマネジメントが欠かせない要件であった。
アビームコンサルティングでは、これまで実施してきた多数のSAPシステム関連移行プロジェクト、クラウド毎の特性・機能性を生かした設計、SAPシステム基盤の構築といった実績に裏付けられた知見・方法論を具備しており、今回の取り組みでもこれらを最大限活用することで、プロジェクトリスクを軽減し、4か月強のプロジェクト期間・限られたダウンタイム(休止時間)の中で円滑かつ確実に完遂することにつなげた。これに加えて今回のプロジェクトでは、アビームコンサルティングが提供するクラウドベースのマネージドサービスを活用することにより、よりスピーディに堅牢なシステム環境/体制を導入することが可能となった。また、これまでの沖縄科学技術大学院大学における基幹業務/SAPシステム運用保守サポートを通じて蓄積したノウハウをも生かし、濃淡をつけた業務/アプリケーション影響調査・テストを計画・推進したことも、効率的で品質の高い結果につながった。これらを通じて、最適なコストで基幹業務システムのITサービス継続性・レジリエンス強化に貢献した。
Customer Profile
2023年1月31日
塩原 健太
岩井 かおり
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