大日本印刷株式会社

DNPグループでは、生産性向上や業務の高度化に向け、Copilotの利活用を推進するも、さらなる利用率向上には、導入効果やどのような業務で効果的に活用できるのかの判断材料が必要であった。効果の高い施策を見極め、DNPグループとして効果的な施策を実施するためには、多角的な分析により、現状を詳細に把握する必要があった。

DNPグループでは、ユーザー層毎に異なる日常業務とCopilotの機能のマッチングを行い、課題や改善点を浮き彫りにしたうえで、各ユーザーに適した施策を実施することが生産性向上や業務高度化への近道であると判断。そのため、ログデータや評価シートをもとにしたユーザ特性分析をアビームに依頼し、ユーザー毎の現状を明らかにしたうえで、これを意識した施策検討を実施した。
具体的には、ユーザの習熟度に合わせた勉強会・ハンズオン実施、ユーザー毎の想定活用方法の整理（マニュアル/e-learning作成）やユースケースの洗い出しと周知などを実施。これらの実施後も、ユーザー毎の利用履歴やKPIのモニタリングを行い、継続した施策検討を行った。

その他、社内ニュースレター配信、ユーザーコミュニティ作成、Copilot利用イベント開催などの施策案を検討し、これらの施策を通じてCopilotの活用機運を醸成し、スキルの底上げを図ると共に業務改善余地の認識を促すことで、Copilotの機能と日常業務の課題のマッチングを図った。

アビームコンサルティングでは、①評価シートならびに利用ログに基づく詳細分析、②施策検討、③KPI設定、④施策実施・効果検証計画策定の4点を支援。利用頻度に対する業務削減時間の差異やユーザーの利用推移の変遷、職種別、部署別での利用状況の特徴など、多角的な分析を実施した。これにより、各ユーザー層の特徴をつかんだ上で詳細な導入効果の評価や具体的なKPIの検討、有効な施策を考案することが可能となった。