本プロジェクトにおけるアビームコンサルティングの貢献は、OutSystemsと独自フレームワークを活用した開発生産性の向上、ユーザー部署の業務への深い理解に基づく円滑なプロジェクト推進、そして自走を見据えた技術・人材面での伴走支援の三点に集約される。
アビーム独自のABeam OSF(OutSystems Framework)は、汎用性の高いスケルトンアプリや設計書テンプレートなどを備え、プロジェクト開始直後から段階的な実装反復を進められるEnterprise Agile開発を可能とした。ローコードツールとして認知されているOutSystemsを開発プラットフォームとし、共通部品やテンプレートの活用によって開発作業を効率化するとともに、標準化・均質化を推進した。また、アビームコンサルティングによる伴走支援のもと、ユーザー部署が一部機能の開発を担える体制を構築できるよう支援した。これにより、ビジネスロジックを反映した画面・機能を約10か月の開発・テスト期間で構築した。
こうして誕生した新システムは、2025年3月にリリースされ、安定した業務継続性、生産性の向上、セキュリティ・データガバナンスの強化に寄与している。稼働後も、ユーザー部署が実際の開発に関わり、アビームコンサルティングとともに各工程の検討内容や成果物を確認・レビューする中で、システム開発への理解を深めてきた。アビームコンサルティングは、技術・品質の両面から継続的に伴走し、システムの保守・メンテナンスに必要なスキルを特定・評価できるスキルマップの作成も支援した。こうした取り組みは、自走に向けた人材育成と継続的改善の基盤形成につながっている。変化する金融規制や業務ニーズに機動的に対応できる力を育てることは、コスト面に加え、規制対応の高度化や業務品質の向上という点でも重要な価値を持つ。
アビームコンサルティングは、本プロジェクトで得られた知見を踏まえ、融資企画部BHC法対応企画室における今後の業務高度化に向けた検討を支援するとともに、同様の課題を抱える他部署についても、OutSystemsを活用した業務改善の適用可能性を提案していく。