働き方の多様化や労働力不足で注目される
「ナレッジ共有」を推進 ―

長期的な視野と他部門を巻き込んだ活動でナレッジマネジメントを成功させ、ビジネスの成長に貢献するシニアマネージャーにインタビューしました。

 

K.N

Why ABeam ?

K.N

新卒で総合職として都市銀行に就職しましたが、社会人2年目でアビームに転職しました。
転職のきっかけは、当時の先輩社員の姿から、数年毎に支店をローテーションする銀行で希望の業務に携わることは何年も先になると感じたことです。
銀行による企業支援はファイナンス面が主軸となる一方、コンサルティング業界は様々な面からアプローチできるうえ、企業に入り込み、クライアントにより近い距離で支援できると感じ、興味を持ちました。

多忙な業務と並行して転職活動を行うなかでアビームとご縁があり、若い年次でもチャレンジできる環境に魅力を感じ、入社しました。

Experiences in ABeam ~ Impressive Project~

製造業のクライアントのナレッジマネジメント支援が特に印象的です。クライアントは世界に数百の拠点を構え、海外拠点のさらなる成長を目指していました。ヒアリングを繰り返す中で、営業ナレッジの収集・活用に課題を抱えていることが判明しました。
例えば、営業ノウハウやナレッジが現地支店のローカルメンバーにシェアされておらず、営業受注率が低い状況に陥っていました。また、各ローカルメンバーが提案資料に含めるべき情報の粒度や営業活動のプロセスなどを都度メールベースで日本に問い合わせており、日本の対応者側に負担がかかり非効率でした。さらに、海外は転職によってキャリアアップを図る文化のため社員の出入りが多く、ノウハウが組織知として定着していませんでした。

そこで、組織の壁を越えて知見を共有・定着させるために、ナレッジマネジメント組織の構築を提案しました。活動の初期から重点を置いた取り組みは、ナレッジ共有と情報セキュリティのバランスを考慮した、適切なルールや仕組みの構築です。元々、ナレッジ共有と情報セキュリティの担保は相反する性質を持ちます。情報セキュリティに関する規定の遵守は必須ですが、必要以上に保守的な判断は、ナレッジの社内共有を阻害します。また、秘匿性の高い案件こそ、その案件でしか得られない価値の高い情報が存在していることがあります。そこで、コンプライアンス部門と調整を重ね、ナレッジ共有のポリシーと権限を定めました。情報の種類や案件毎に秘匿性が異なる点を踏まえ、柔軟かつ適切な情報共有の仕組みづくりを実施しました。
また、組織の目的から逆算し、ナレッジ収集数や受注率などのKPIを設け、そのKPI達成のための組織運営まで一貫して支援することで、単なる新組織の設立だけでなく、目的のために機能する組織の設立に寄与しました。

このプロジェクトでは、私が長年培ったナレッジマネジメントの知見を、初めてクライアントへサービスとして提供できました。10年以上前に遡りますが、社内プロジェクトとして、アビームのナレッジマネジメント組織を立ち上げました。最初は社内認知向上のために、各部署の会議や社員研修の場、海外拠点のキックオフミーティングの際に直接現地に出向くなど、様々な機会をつくり啓蒙活動を続けました。その結果、徐々に認知・活用・定着し、現在のアビームのノウハウをシェアしあう社内文化を後押ししていると自負しています。こうして長きに渡り積み上げてきた知見を、クライアントへ提供し課題解決に貢献できたことに、この上ない達成感を感じました。

Future ~Growth Story~

K.N

現在、私の新しいチャレンジとしてタレントマネジメント領域の支援を開始しました。タレントマネジメントはナレッジマネジメント同様に、企業競争力を高めるための重要なテーマです。だからこそ、何を実現するのかという最終的な目的設定とそれに向かって活動することが重要です。そうしなければ、組織やツールを新しくすることが目的化してしまい、本来の課題解決や目的達成に繋がらない活動になってしまいます。

また、タレントマネジメントに限らず、様々な事業環境の変化を受けて企業は変革を求められていますが、企業や組織を変えることは一朝一夕にはできません。一定の期間を要しますが、今までの経験を活かし地道な活動を粘り強く続けることで、今後もクライアントのゴール達成にこだわり抜きたいです。

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