近年、日本では企業価値向上に向けたコーポレートガバナンス改革の議論や取組みが活発化しています。一方で、コーポレートガバナンスの機能不全や投資家との対話が不十分なことによる信用の失墜、企業価値毀損(株価下落)の事例は各種報道が伝えるとおり枚挙にいとまがなく、日本企業のコーポレートガバナンス改革は道半ばと言えます。
コーポレートガバナンス改革への取組みを怠ることは、企業価値の毀損のみならず、企業価値向上の「機会損失」にもなります。コーポレートガバナンス改革は、企業の競争優位保持短命化のトレンドにあって、なお新たな競争優位性を連続的に生み出す組織運営を実現するための重要な経営課題のひとつです。