エンジニアリングチェーンと
サプライチェーンを一体化した
バリューチェーン全体での
企業価値向上を実現
製造DXレポート 第1回 日本のスマートファクトリー現状調査 ~始動10年を目前に見えてきた課題~
エンジニアリングチェーンと
サプライチェーンを一体化した
バリューチェーン全体での
企業価値向上を実現
近年、サプライチェーンマネジメント(SCM)改革の次の全社改革テーマとして、エンジニアリングチェーンマネジメント(ECM)改革に注目が集まっています。従来のエンジニアリングチェーンマネジメントは、研究部門、設計開発部門を中心とした改革が大半でしたが、デジタル技術の急速な進展により、研究・開発の最上流から、生産、品証、調達、物流、営業やアフターサービスの最前線までのバリューチェーン全体での一体連携を目指した全社規模での抜本的な改革(PLM:製品ライフサイクル管理、開発から供給までの一体化)にまで広がりつつあります。
アビームコンサルティングは、豊富なサプライチェーンマネジメント改革の知見を踏まえ、エンジニアリングチェーンマネジメントも含めた企業全体の価値向上、経営課題の解決を支援します。
収益強化に貢献するエンジニアリングチェーンの構築
ビジネスがグローバル規模で拡大した結果、従来の競合だけでなく新興国からの新たな競合も増え、競争が激化しています。企業が顧客から求められる時間軸はより短くなり、量産型の製品では製品開発期間の大幅な短縮・早期リリース、受注生産型の製品では見積や納期回答の迅速化(即時回答)・製品供給の早期化が求められ、ビジネスの勝負を分ける要素となっています。
各企業は、この要求に応えるため、エンジニアリングチェーンを強化し、サプライチェーンともデジタル技術を用いてシームレスに繋ぐことで、設計業務の効率化・高度化、設計と並行した生産ライン・物流体制の立上げなどによる製品開発の早期化を目指しています。また、特に受注生産型の製品においては、開発から営業、生産、アフターサービスまで全てのBOM(部品表・部品構成)連携を構築することで、シームレスな情報連携を実現し、見積・納期回答から製品供給における一連のスピードアップを目指しています。
これらの情報連携基盤は、モノづくり過程でのコスト削減だけでなく、サービスビジネスや個客対応などの企業の新たなビジネスモデルの実現を支え、売上の面からも収益強化に繋がっています。
サプライチェーンのレジリエンス・サステナビリティを担保するエンジニアリングチェーンの構築
企業のサプライチェーンは、近年、パンデミック、自然災害、サイバー攻撃などによる生産の停止、国家間の対立によるサプライチェーンの分断、半導体の世界規模での不足、紛争鉱物の問題などによる調達の危機など、過去に経験のないレベルでのリスクに曝されています。
各企業ともサプライチェーンのレジリエンス力を高める取り組みを進めていく上で、グローバルレベルでのBOM(部品表・部品構成)整備の必要性が高まっています。生産BOMをグローバルで共通化し、グローバルレベルでの代替生産体制(マルチプラント)を構築することや、生産BOMに紐づく標準部品・代替部品・代替サプライヤなどの情報をグローバルで一元管理・共有することが、各企業に求められています。
また、グローバルレベルでBOMを標準化することで、部品・原材料のサプライヤ、製品を横断した部品の使用先などを可視化することが可能となり、近年の社会的要請でもあるサステナビリティ・トレーサビリティの観点からも、自社のサプライチェーンを担保できるようになります。さらに、BOM整備の過程で、過去の設計資産が事業横断で整理・共有化され、開発・生産ノウハウの次世代への継承にも繋がります。
デジタル技術を活用したエンジニアリング(大規模設備投資)の高度化
デジタル技術の進展により、製品開発から市場供給というモノづくりの観点のエンジアリングだけでなく、工場、プラント、物流施設の新設などの大規模設備投資の観点のエンジアリングについても高度化し、投資対効果の最適解を定量的に求めることができるようになっています。
まず、新規の拠点を作る、もしくは、統廃合する方針を決める段階では、サプライチェーンネットワーク全体での投資対効果が必要となります。生産コスト、物流コスト、労務コスト、税コスト、地政学リスクを踏まえ、どこで生産すべきか、その拠点で何を作るべきか、また、どこに物流拠点を設け(場合によっては統合)、どのように顧客までの配送ネットワークを組むと、トータルコストや配送時間を減らすことができるのか、リスクをどこまで抑制できるのかについて、企業として対応していくことが求められます。
次に、実際に拠点を設立する段階では、拠点単体での投資対効果が必要となります。建築内部のレイアウトや業務プロセス、設備や情報システムなどトータルでの設計を行い、サービスレベル要求を満たしつつも、投資・運営コストをいかに最小化できるのかについても対応が求められます。
エンジニアリングチェーン、サプライチェーン領域を熟知した専門家が多くの企業における変革を推進。各業務領域における専門家から抜擢した最適なチーム体制で、クライアントの変革構想から実現まで支援します。
日本・アジア企業を中心にグローバルエンジニアリングチェーン、サプライチェーンの構築と全世界への展開を支援してきた実績から、独自の先進事例やベンチマーク事例、方法論を保持しています。
目指すべき方向性を描く改革構想だけではなく、経営層を含む利害関係者を強くリードし、ビジネス・業務プロセス・システム変革を実現し、効果創出までやりきるプロフェッショナルとして、クライアントに伴走支援します。
アビームコンサルティングは、日本・アジア企業を中心にサプライチェーンマネジメントの現場・業務プロセスに寄り添いながら企業変革に貢献してきた多くの実績を基に、エンジニアリングチェーンを含めたバリューチェーン全体での企業価値向上に寄与するサービス・ソリューションを提供します。
デジタルを活用したサプライチェーン再設計・プロセス変革支援サービス
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