組織・人事改革

アビームコンサルティングでは、企業が新たな戦略を実行し持続的成長を実現するために、経営・事業戦略に貢献する組織・人事戦略や仕組みの構築をはじめ、経営情報となる各種指標・データを管理・活用する経営基盤を構築することで、企業の組織能力（ケイパビリティ）を高め、環境変化に応じた改革の実行を支援します。
組織・人事改革においては、図1に示すように、組織能力（ケイパビリティ）を要素分解し、競争優位のコア・コンピタンスとして伸ばす部分や、解消すべき弱みを特定することから始めます。その際、漫然とそれぞれの要素を分析するのでなく、また、目に付きやすい人材「Staffing」や組織体制「Structure」から課題解決を図るのでなく、まずはオペレーションの軸となる仕組み・基盤「System」を設計することが重要です。アビームコンサルティングでは「System」を軸に「Staffing」「Structure」が機能するための一連の支援をします。

アビームコンサルティングでは、会計領域だけ、人事領域だけにフォーカスした個別テーマの課題解決ではなく、企業変革や戦略策定・実行のプロフェッショナルである戦略コンサルティングファームの立場で、企業全体を有機的に結合させ、組織能力（ケイパビリティ）向上を支援します。
それにより、部分最適に陥らず、企業経営全体を見据えた、ビジネスの価値創出メカニズムを再構築します。事業構造と組織構造を一体変革することで、ビジョンや戦略を形式上だけにせず、一過性の施策実行に留めることなく、改革を自分事化し、継続的に変革を自走するカルチャーを根付かせるところまでサポートします。

①ビジネスと組織・人事を整合させる構想策定・仕組みづくり・定着
②ビジネスの成長や組織・人材の能力向上を定量的に捉え、成果を出す経営管理改革
③未来に引継ぐ価値観・DNAと具備すべき組織能力（ケイパビリティ）を踏まえた企業文化の再構築

経営管理を機能させるには、組織の責任・権限／ミッションを定めること、管理指標で経営情報の可視化／体系化すること、管理プロセス（PDCA）を構築することが重要です。
外部環境変化やビジネス特性を捉え、経営戦略そのものを深く理解したうえで、戦略の実現に寄与する経営管理の仕組みづくりを支援します。

（1）人材マネジメント改革サービス

将来のビジョンや経営戦略に沿って人材要件・人材ポートフォリオを設計し、人事施策（採用・配置・育成・代謝）と制度設計（等級・評価・報酬）に落とし込みます。
アビームコンサルティングでは、このような人材マネジメント方針をビジネスの方向性や変革シナリオを策定した後付けで取り組むのでなく、戦略コンサルタントによる人事改革により、経営戦略と人事戦略を整合させ、人材の成長と経営・事業の成長を一体変革する仕組みづくりを支援します。

（2）人材開発サービス

グローバルにおいて企業間競争の激化や経営の高スピード化が進む中、 1人ひとりの“個の力”が強く求められるようになっています。企業の総合力を強化するためには、自ら考え行動し、課題解決や目標達成できる人材の育成が不可欠と言えます。
アビームコンサルティングでは、自社の取り組みとしても、クライアントが抱える課題の解決やミッションの実現に応えるため、“高付加価値人材を短期間で育成する”ことを目指して、プログラムを自社で設計・実践し、高いスキルを持つコンサルタントを育成してきました。
人材開発サービスでは、これまで培った育成・開発手法をベースに、企業の置かれた環境や、階層別に求められるスキル・マインドに応じた“個”の育成と、人材開発の“仕組み”づくりを支援します。

アビームコンサルティングでは、コーポレートガバナンスを “意思決定に関する権限の委譲関係の最適化と、開示と対話によりステークホルダーから共感を得ることを通じて、持続的に企業価値を向上させる仕組み” と定義しています。
リスク管理の視点からプロセスやルールを定めるだけでなく、トップマネジメント自らが企業価値向上のシナリオ策定、ステーホルダーに対して戦略的にコミュニケーションを打つためのプランニング、施策への落とし込み、実行までを支援します。
アビームコンサルティングでは、基本構想の策定から、詳細なガバナンス体制の設計、株主・投資家を含むステークホルダーへの開示と対話の戦略立案まで、3つのサービスを提供しています。

デジタル時代に企業価値を維持・向上していくには、自立した個としての人材強化だけでなく、課題解決・価値創造を実現・推進する自律分散型の組織が機能するよう、組織構造をリ・デザインすることも求められます。
テクノロジーの進化や環境変化といった外圧もあり、柔軟に組織を変えていく風土ができつつあり、例えば、全社DX推進組織や組織横断組織を設置するケースも増えています。しかし、既存の枠を超えた組織づくりは理屈で設計できても実現が難しく、組織の壁が残ってしまうことが多いのが実情です。忖度なく、誰が全社テーマを推進する責任と意思決定する権限を持つかを設計し、獲得した能力を磨き上げ、戦略に応じて新たな強みを作り続ける仕掛けを組み込むことも必要になります。そのためには、過去の事業別組織や機能別組織を設計するのとは異なる考え方やアプローチを取り入れることも重要です。
アビームコンサルティングでは、組織設計は、組織図上の部門・会社を統廃合・新設することではなく、企業価値向上に貢献するオペレーション全体の基盤づくりと捉えています。全社や各事業の方向性・課題に合わせて必要となる機能を定義し、機能間連携の仕組み（プロセス・責任・権限）と業務プロセス設計までを支援します。

デジタル変革を実現する「挑戦」と「パッション」を重視する企業風土に変えるには組織内のキャズム（深い溝）である16％の層を超える“うねり”を創り出すことがポイントとなります。企業が置かれている状況を可視化しつつ、変革に伴う混乱期から定着に向けた様々な施策を展開することで、戦略的に16％の溝を乗り越え、新たなカルチャーを浸透していく変革実行／定着化を支援します。
このような企業変革の根幹ともいえるカルチャー変革について、既存組織を前提とした既存の事業構造や経営資源で成長を目指すオーガニックの変革と、新会社・組織を作り上げ、他社との提携や他社の買収などを通じて新たな事業構造や経営資源で成長を目指すインオーガニックの変革双方で、変革の構想から実行/定着化までトータルのサービスを提供します。