日工株式会社

変革テーマに沿って新たな成長とカルチャー変革を目指す「企業変革ジャーニー」の伴走支援
事例
  • 商社
  • 機械
  • 経営戦略/経営改革

全社ビジョン策定、海外市場参入、国内ビジネスモデル変革、組織構造改革などの重要な企業変革テーマに伴走支援

経営/事業上の課題

  • 飽和市場における成長戦略の策定
  • 過去からの延長で成長してきた思考と行動を変え、明確に企業として目指す姿を定義したバックキャスト変革
  • 生産性向上と人材獲得も織り込んだ、ケイパビリティ向上

課題解決に向けたアビームの支援概要

  • 変化の激しい環境における未来定義・ビジョン策定のノウハウ
  • 全社戦略策定・実行だけでなく、企業カルチャー変革をともなう構造改革ノウハウ
  • 経営課題を構造的に捉えた上で、現場の意見をしっかり吸い上げ、一体となって経営改革に取り組む仕組みづくり

支援の成果

  • 10年後の“ありたい姿”を起点とした企業変革ストーリーの策定
  • 海外の製造・販売拠点の立ち上げ、国内向けサブスクリプション型サービスの開始など、実体として新ビジネスを具現化
  • 経営から押し付けるのでなく、現場のキーパーソンもプロジェクトメンバーに巻き込み、経営改革を自分事化

クライアント課題の難所

既存事業の延長線上にはない、企業変革へのチャレンジ

日工株式会社は、国内シェアNo.1を誇るアスファルトプラントメーカーで、自社内の業務を磨くオペレーショナル・エクセレンスの追求で収益を安定確保してきた歴史を持つ。
しかし、このままでは長い目で見たときに企業価値を高めていくことが難しく、新たな成長の柱を作らねばならないという経営陣の危機感があった。
現場では長らく取り組んできた顧客第一主義のもと、属人的なサービスも含めての業務遂行が生産的ではなくなってきており、人材確保の難しさなどの課題も顕在化していた。
さらなる成長に向けて、アジアでは、欧州系メーカーや中国系メーカーとも戦わなければならず、単発で案件機会があって名は知られているものの、後発として本格的にアジア市場参入し、顧客の信頼を得る地道な営業活動も必要だった。
こうした課題が山積するなか、今後は自ら未来を描き、到達するためのストーリーに落とし込み、現場に浸透させ、「一体となって新しいチャレンジを日常化」する企業へ、カルチャーそのものを変革していくことが必要と考え、アビームコンサルティングをパートナーに選んだ。

プロジェクトのアプローチ


企業変革ストーリー


事業部門別のビジョン

プロジェクトの重要成功要因

ビジネスプラン策定と顧客とのトライアルを通した実現性追求の両立

絵に描いた餅にせず、コンサルタントが押し付けるのでもなく、自分たちの力で実効性を検証し軌道修正しながら形にしていくことにこだわってプロジェクトを推進。
プロジェクトメンバーで検討する過程で、国内でのサブスクリプション型サービスなどのビジネスアイディアを、ロイヤルカスタマーに伝えてフィードバックをもらい、サービス内容・提供方法、提供価格帯をブラッシュアップすることでビジネスモデル変革の確度を高めた。
海外市場参入では、現地の顧客候補へのインタビューを重ねマーケットニーズを正確に捉えるとともに、日工製プラントの信頼性・サービス品質を紹介し、参入に向けた現法体制・製品開発の事業計画の精度を高めた。

アビームの貢献

“日工らしさ”を追求し、経営と現場キーパーソンが議論をし尽すプロジェクトマネジメントを実施

経営改革フレームワークの提供、論点設定・会議のリード、本部長~現場キーパーソン自身が宿題や会議で主体的に目指す姿を検討し腹落ちするまで意見を交わす場づくりをサポート。
これまでは過去の延長で、いかに収益を維持・拡大するかを念頭に置いて、経営幹部が事業運営や計画策定を実施してきたが、市場環境が変わるなかで「日工自身が未来を作っていく」よう、若手も中核メンバーに加えて2030年ビジョンを策定し、バックキャストで中期経営計画に落とし込む、ゴール志向のスタイルへと、カルチャー変革に取り組んだ。
長期的なビジョンやビジネスモデル変革のプランを策定し実行するに留まらず、プロジェクトメンバーが次世代の経営者候補として「プロジェクト期間を通して成長する」育成の機会としても機能した。


アビームコンサルティングの皆さまとは「タイ市場参入」への支援でお付き合いが始まりました。同テーマは経営の方向性がある程度決まっている中で、第三者視点での分析・意見を基に、確認作業を行うことが目的でした。実際のプロジェクトでは、データ収集・分析はアビームコンサルティング主体で行ってもらったものの、「何をするのか」「なぜこのような戦略を取るのか」は改めて我々自身で考えるよう促され、進出ありきのコンサルティングではなく、戦略策定の伴走をしていただきました。
その後も、国内のビジネスモデルの変革や2030年ビジョンの策定といったいわば「会社を変える」という思いがこもったテーマで伴走型支援をしていただきました。2030年ビジョンの策定では、多くの若手をメンバーに加え、まずは最初に「10年後のありたい姿」をファシリテートしていただき、我々の熱き思いを明文化していただきました。最終ゴールから遡って、「いつ、何を実行するか」というバックキャストで中期経営計画に落とし込む戦略立案方法を提案いただき、それを採用させていただきましたが、我々単独では考えられないことでしたので非常に参考になりました。

日工株式会社
取締役副社長
藤井 博氏

Customer Profile

会社名
日工株式会社
所在地
兵庫県明石市大久保町江井島1013番地の1
設立
1919年8月13日
事業内容
建設機械の製造・販売、荷役運搬機械および設備の製造・販売、建設工事の請負業務、情報サービス業ほか
資本金
91億9,760万円

2024年9月17日

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