DX(デジタルトランスフォーメーション)を考える際、ビジョンやシナリオが構想されていないことが大きな問題であることは早い段階から意識されていることが多い。
DXの号令の下、新規部門の設立、IT・事業部門からの異動によって急ごしらえのチームが組成されるが、何をどこまで手掛けるべきかについて社内コンセンサスが存在せず、立ち止まっているケースも多い。
既にDXに取り組んできた企業においても、ビジネスモデル変革につながるDXを目指す段階で、どこまで踏み込んで取り組むべきか、共通認識が存在せず停滞するケースがみられる。
DXビジョン、シナリオを検討する際に、まずはDXの定義が問題となる。そもそもDXとはどのような領域から成り立っているのか。当社ではDXが4つの領域から成ると定義し、業界や企業それぞれの課題を見極める際の視点としている。