生成AIは業務プロセスの自動化・半自動化へと活用範囲が広がっており、AIトランスフォーメーション(AIX)が本格化しつつある。こうした流れを受けて、全社的なAIXの加速、投資最適化、統制を目的に、AI CoE(Center of Excellence:中核組織)を立ち上げる企業が増えている。
本連載(全4回)では、AI CoEの立ち上げから実行に至るまでのアプローチについて解説する。
第3回では、AI CoE組織で具備すべきアライアンス機能を取り上げる。AI領域では内製化を志向する企業が増えているが、人材の獲得競争が激しさを増す中、必要な人材や技術をすべて自社で抱え続けることは、コストと組織の柔軟性の面で現実的とは言えない。自社で担う領域と外部の力を借りる領域をどう線引きし、その線引きをどのような運用で回すか。本稿では、AI CoEが直面する4つの壁を起点に、Make(内製)/Buy(購入)/Partner(協業)の判断基準と、窓口・承認・見直しの3つの定常業務を軸とした実践的なアプローチを解説する。