タレントマネジメントは「導入」から「再設計」へ 人的資本経営を実装し、事業の意思決定につなげる

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2026.09.29
  • 人的資本経営
  • データドリブン経営
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人的資本経営への対応を背景に、多くの企業がタレントマネジメントシステムを導入してきた。一方、導入後の活用が進まず、システムの置き換えを検討する企業も少なくない。しかし、活用停滞の原因は、必ずしもシステムそのものにあるとは限らない。本稿では、HR Data Value Chainの考え方をもとに、目的・データ・業務プロセス・継続性の4つの視点から、人材データを意思決定と成果につなげる再設計の要点を解説する。

執筆者情報

  • 坂本 孝司

    Principal
  • 西村 和子

    Director
  • 中村 淳哉

    中村 淳哉

    Senior Manager

1. タレントマネジメントはなぜ「再設計」の時代に入ったのか

本章では、タレントマネジメントが「導入」から「再設計」の局面へ移った背景を整理する。

人的資本経営への関心の高まりを背景に、多くの企業がタレントマネジメントシステムを導入してきた。
導入当初は、人材情報とタレントマネジメントに関するプロセスをシステム上に集約し、人材の状況や施策の進捗を可視化すること自体に大きな意味があった。それまでExcelや部門ごとの管理表、個別の運用に分散していた情報と業務を一元的に管理することで、人事や経営が全体の状況を把握しやすくなったためである。
しかし、タレントマネジメントシステムの導入が一定程度進んだ現在、企業の関心は次の段階に移りつつある。既に導入済みの企業においても、活用状況の見直しや次期システム導入の検討が進められるケースが増えている。
背景にあるのは、「人材情報を管理すること」と「人材に関する意思決定に活用すること」の間にあるギャップである。人材情報の集約や可視化は実現できても、その情報が配置、育成、登用、後継者育成、人員計画などの意思決定に十分活用されているとは限らない。
人的資本経営の実践が求められる中で、企業には人材情報を把握するだけでなく、それを事業成果につながる意思決定へ結び付けることが期待されている。そのため、タレントマネジメントに対して求められる役割も、人材情報の管理基盤から、人材に関する意思決定を支える基盤へと変化している。
現在、多くの企業で問われているのは単なるシステム更改ではない。人材データをどの経営・人材アジェンダに活用し、どのような意思決定や行動につなげるのかを見直すことである。タレントマネジメントは、システムを「導入する段階」から、人材に関する意思決定を支える仕組みへと「再設計する段階」に入っている。

2. システム置き換え検討の背景にある本質課題

本章では、システム置き換えを検討する企業でよく見られる課題を取り上げ、その多くがシステムそのものではなく、目的・データ・業務プロセス・運用の設計に起因していることを整理する。

タレントマネジメントシステムの置き換えを検討する企業では、次のような課題が挙げられることが多い。

  • 入力されたデータが更新されない
  • スキル情報が最新化されない
  • 人材レビューや後継者管理に十分活用されていない
  • 配置・育成・登用の判断にデータが使われていない
  • レポートやダッシュボードが、実際の議論や意思決定につながっていない

こうした状況を見ると、システム機能や操作性に原因があるように捉えられる。実際に、機能不足や使い勝手の悪さが活用を妨げるケースも存在する。
しかし、詳細に確認すると、根本原因はシステムの外側にあることが多い。例えば、スキル情報が更新されない場合、入力画面を変えるだけで課題が解決するわけではない。なぜその情報を収集するのか、誰が何の意思決定に利用するのか、誰が更新責任を持つのか、更新した結果が本人や組織へどのように還元されるのかまで設計されていなければ、継続的な活用は難しい。後継者管理も同様である。候補者情報を登録するだけでは十分ではない。人材レビュー、育成計画、配置、経験付与、定期的な見直しと連動して初めて、実効性を持つ。
このように、タレントマネジメントが機能しない原因は、システム機能そのものではなく、「何のために使うのか」という目的、「何を管理するのか」というデータ、「どのように活用するのか」という業務プロセス、そして活用を定着させるための運用・改善活動が十分に設計されていないことにある場合が多い。
そのため、システム置き換えを検討する際には、まず「本当にシステムが問題なのか」を見極める必要がある。システムによって解決すべき課題と、業務・データ・運用の再設計によって解決すべき課題を切り分けることが、タレントマネジメントシステム再設計の出発点となる。

図1 使われないタレントマネジメントシステムの根本原因

3. Data Value Chainで捉えるタレントマネジメントの再設計

本章では、人材データを意思決定へつなぐ整理軸としてHR Data Value Chainを示し、分断された情報を経営・事業の文脈で意味づけ、活用するための視点を解説する。

タレントマネジメントを意思決定につなげるには、人材データを集めるだけではなく、業務や経営判断の中でどのように活用するのかを一連の流れとして捉える必要がある。その整理軸となるのが、HR Data Value Chainである。
人事領域では、採用、評価、学習、サーベイ、タレントマネジメントなど、領域ごとに異なるシステムを組み合わせるBest of Breed型の構成も見られる。Best of Breedとは、領域ごとに適すると判断した製品やサービスを組み合わせる考え方であり、企業の要件によっては一定の合理性がある。一方、システムが領域ごとに分かれることで、データや業務プロセスが分断されやすくなる点には留意が必要である。
また、人材データを経営・事業データとあわせて分析し、意思決定に活用する取り組みも、従来から十分とは言いにくい。これはBest of Breed型で初めて生じた課題ではなく、人材情報を経営判断に結びつけるデータ設計や業務設計が十分に行われてこなかったことによる別の課題である。例えば、スキル情報や後継者候補の情報があっても、事業戦略、要員計画、財務計画、組織別の生産性、重点ポジションと結びつかなければ、経営判断には活かせない。
したがって、タレントマネジメントの再設計では、分断された情報をつなぐだけでなく、人材データを経営・事業の文脈で意味づけ、意思決定に活用できる状態をつくることが重要となる。HR Data Value Chainとは、人材データの発生・蓄積から、意味づけ、分析、意思決定、業務遂行、成果の確認、継続的な改善までを一連の流れとして設計する考え方である。
具体的には、どの経営・人材アジェンダにデータを使うのか、どの人材データが必要なのか、経営・事業データとあわせて何を読み解くのか、どの会議体や業務プロセスで確認するのか、どの意思決定やアクションにつなげるのか、その結果をどのKPIで測るのかを具体化する必要がある。
この流れが設計されることで、タレントマネジメントは「人材情報を管理する仕組み」から、「人材に関する意思決定を支える仕組み」へと変わる。避けるべきは、データ項目を増やすこと自体を高度化と捉えることである。重要なのは、データの量ではなく、どの判断に使われるかであり、収集すべきデータは、解決したいアジェンダやユースケースから逆算して定義する。
HR Data Value Chainは、人材データを意思決定・行動・成果につなげるための全体設計を示す考え方である。一方、それを実際に機能させるためには、目的・ユースケース、データ、業務プロセス、継続性の4つの観点を整備する必要がある。次章では、これら4つの視点から再設計の要点を解説する。

図2 HR Data Value Chain

4. 成果を生み出すための4つの視点

本章では、人材データを意思決定や成果につなげるための実現要件として、「目的・ユースケース」「データ」「実現性の高い業務プロセス」「継続性」の4つの視点を解説する。これらは、HR Data Value Chainを機能させるための重要な要素である。

図3 タレントマネジメント再設計の4つの視点

4-1. 目的・ユースケースを明確にする

第一の視点は、目的・ユースケースである。
タレントマネジメントは人的資本経営の考え方を実際の人材マネジメントへ落とし込む領域であり、その目的やユースケースは、各社の経営戦略と事業の特性に応じて異なる。目的が曖昧なままシステム導入を進めると、多くの情報を登録できても、何に使うのかが不明確な仕組みになりやすい。利用者は入力する理由を理解できず、データの更新も継続しにくい。
例えば、同じ製造業であっても、主力事業では、技能伝承や生産性向上、品質を支える中核人材の確保が重視される一方、新規事業では、既存事業の経験を別領域へ展開できる人材の探索や、新規事業の立ち上げを通じた人材育成が重要になる。同じ企業の中でも、事業の役割や成長段階が異なれば、必要な人材、見るべきデータ、配置・育成の判断は変わる。したがって、業界や企業を越えて共通する原則はあっても、タレントマネジメントの具体的なユースケースを画一的に設計することはできない。
ユースケースは、指標の表示ではなく、指標をどの意思決定と行動に結びつけるかまで具体化する必要がある。例えば、女性管理職比率は、数値を可視化するだけでは意思決定につながらない。候補者層が不足している事業・職種・階層や、登用プロセス上の課題を特定し、配置、育成、採用などの具体的な施策と、その後の変化まで確認する必要がある。
後継者管理であれば、対象ポジション、候補者の選定基準、準備度、退任リスク、必要な経験を定義し、人材レビューで誰が何を判断し、その決定を配置・育成へどう反映するかまで設計する。スキル管理であれば、現在と将来の事業ポートフォリオを踏まえて必要なスキルを定め、要員計画、配置、育成、採用、リスキリングのどの判断に利用するかを明確にする。
つまり、目的・ユースケースの明確化とは、会社が「今」実現したいことと「将来」実現したいことから、変えるべき意思決定と行動を定め、必要な施策、活用プロセス、データ、システム機能へ落とし込むことである。これにより、各施策への投資根拠と優先順位が明確になり、真にROIを生み出すタレントマネジメントへ近づく。目的・ユースケースは、HR Data Value Chain全体の起点である。

4-2. データを整備・関連化する

第二の視点は、データである。
タレントマネジメントにおいては、多くのデータを集めること自体が目的ではない。必要なのは、意思決定のユースケースから逆算し、比較可能で、意味が統一され、事業や経営の文脈の中で解釈できるデータを整備することである。
具体的には、どのデータを必須とするか、誰がどの頻度で更新するか、品質をどう確認するかを定めるとともに、既存システムや経営・事業データとの連携方法、レポートやAIを活用する意思決定の場面を設計する。
生成AIの活用が進むほど、データの意味づけは重要になる。AIは、人材データの意味、粒度、文脈を自動的に正しく理解するわけではないからである。例えば「海外経験」「採用経験」といった同じ言葉でも、出張経験と海外拠点の組織運営経験、採用オペレーションと採用戦略の設計経験では、意思決定上の意味が異なる。意味や文脈が曖昧なデータをそのまま与えれば、もっともらしく見えて、実際には使えない誤推薦を招きかねない。
そこで重要となるのが、人材データを人事・経営・AIが同じ意味で扱える状態に整えるSemantic Layerである。職務経歴、評価コメント、面談記録、キャリア希望などのナラティブ情報から、役割、責任、期間、規模、難易度、成果、志向、制約を抽出し、自社の職務・スキル・経験体系に沿って構造化する。表記や粒度をそろえて、近接する経験・能力の関係を整理することで、同じ仕事の経験者だけでなく、別の職種や事業で培った能力を転用できる人も候補として捉えられる。
AIの役割は、蓄積された人材データから答えを出すことだけではない。意思決定に使えるデータをつくる工程にも効く。経営・人材アジェンダからユースケースと必要データの仮説を提示できる。ナラティブ情報から経験・能力・役割・志向・制約を抽出し、比較可能な形に整理することもできる。さらに、表記や粒度の統一、近接する経験・能力や習熟度の推定、未更新・不足・矛盾の検知を通じて、Semantic Layerの構築と維持を加速できる。
ただし、何を同じ意味として扱うか、どの粒度で比較するか、誰にどの情報を開示するかは、人事が定義しなければならない。AIはデータ設計を代替するのではなく、人手では難しかった意味づけと構造化を現実的な規模で実行できるようにする。
データ項目が過度に多ければ、入力負荷が高まり、更新されにくくなる。一方、絞り込みすぎれば、判断材料が不足する。既存データを前提に「何に使えるか」を考えるのではなく、「何を決めたいか」から必要なデータとAIの使い方をバックキャストし、収集・活用・更新のサイクルを設計することが重要である。

4-3. 実現性の高い業務プロセスを設計する

第三の視点は、実現性の高い業務プロセスである。
タレントマネジメントは、システム上にデータを登録しただけでは機能しない。人材レビュー、後継者計画、配置検討、育成計画、評価、キャリア面談、要員計画など、実際に運用できる人事・マネジメント業務の流れとして設計されて初めて活用される。
ここでいう業務プロセスの設計とは、「誰が入力し、誰が承認するか」というシステム上のワークフローを定義することではない。従業員や上司がプロセスの意味を理解し、必要な情報を適切なタイミングで入力・確認し、その情報をもとに対話や判断を行える状態を設計することである。
例えば、キャリアプランのプロセスを考える。多くの企業では、従業員にキャリア目標やキャリアプランの記入を求め、上司が確認・コメントするという流れを設計する。しかし、想定通りに記入できる従業員ばかりではない。そもそも何を書けばよいのか分からない、キャリアを体系的に考えたことがない、考えたことはあっても異動希望や将来志向を上司に率直に伝えることに心理的な抵抗がある、といった状況が起こり得る。
この状態でシステム上の入力依頼だけを行っても、形式的な記入にとどまりやすい。結果として、キャリアプランのデータは蓄積されても、育成、配置、キャリア面談、後継者管理などの意思決定には活用されにくい。つまり、プロセスが存在していても、実現性が十分に設計されていなければ、タレントマネジメントは機能しない。
そのため、キャリアプランを業務プロセスとして機能させるには、システムや入力フロー以外の施策も含めて設計する必要がある。例えば、キャリア形成に関する基本的な考え方の共有、キャリア相談の機会、従業員が自身の強みや志向を整理できるワークショップ、上司向けのキャリア面談教育、提示できるキャリアパスや職種別の成長機会の提供などである。
また、上司側にも準備が必要である。従業員が記入したキャリアプランを確認するだけでなく、本人の志向、現在のスキル、今後の成長機会、組織として期待する役割を踏まえて対話できなければ、キャリアプランは単なる入力項目になる。そのため、上司向けの面談ガイド、対話観点、フィードバック方法、育成計画への反映方法を整備することも重要である。
このように、実現性の高い業務プロセスを設計するとは、システム上の流れを定義することにとどまらない。従業員が入力できる状態、上司が確認・対話できる状態、人事がその情報を活用して配置・育成・登用の判断や施策につなげられる状態までを一体で設計することを指す。
また、タレントマネジメントに関与する主体は一様ではない。経営、人事、事業部門、管理職、従業員本人など、それぞれが異なる目的とタイミングで人材データに関与する。再設計においては、誰に広く使わせるかを先に考えるのではなく、どの意思決定に、誰が、どの情報を使うのかを業務プロセスの中で具体化することが重要である。
したがって、システムの操作設計だけでなく、会議体、意思決定権限、更新タイミング、役割分担、教育、コミュニケーション、心理的ハードルへの対応まで含めて、実行できる業務プロセスとして設計することが求められる。

4-4. 継続性を確保する

第四の視点は、継続性である。
人事・人材マネジメントの領域において、タレントマネジメントは勤怠・給与計算とは性質が異なる。勤怠・給与計算では、法令や制度に対応しながら業務を正確かつ安定的に回し続けること自体に価値がある。そのため、保守・運用を通じて正確性と安定性を維持することが、価値の維持につながる。
一方、タレントマネジメントは、導入時に設計した仕組みを保守・運用するだけでは価値を維持しにくい。なぜなら、タレントマネジメントは、人的資本経営を実装するうえで、人材データを意思決定につなげる中核的な領域だからである。経営戦略、人材戦略、事業ポートフォリオが変化すれば、組織構造、求めるスキルや経験、重点ポジションが変わる。それに伴い、必要な人材データや業務プロセス、確認すべき指標も変化する。
したがって、タレントマネジメントの価値は、導入時に設計した仕組みを維持することではなく、経営・人材アジェンダの変化に合わせて、使い方、データ、プロセス、KPIを継続的に見直し、進化させ続けることにある。
しかし実際には、システム導入プロジェクトの完了後に改善活動が縮小し、施策の実現状況や効果を確認する仕組みが十分に整備されないことがある。その結果、時間の経過とともにデータの更新頻度や利用頻度が低下し、最終的には「使われない仕組み」になってしまう。

継続性を確保するためには、施策の実現状況や成果を定期的に確認し、改善につなげる仕組みが不可欠である。例えば、人材レビュー、配置、育成、後継者計画などの業務プロセスが実際に機能しているかを確認するとともに、経営・人材アジェンダとの整合性や施策の成果をKPIで継続的に評価する必要がある。また、利用者の課題や改善要望を把握し、次の改善テーマを特定することも重要である。

さらに、タレントマネジメントを取り巻く環境も変化し続けている。スキルベースの人材・組織マネジメント、Strategic Workforce Planningを含む動的な要員・能力計画、社内人材市場、経験を通じた育成、AI時代の仕事・役割設計など、新たな人材マネジメントの考え方が広がりつつある。また、生成AIやAIエージェント、People Analytics、Semantic Layer、プロセスマイニングなど、人事・人材領域を支える技術や分析手法も進化している。継続性を確保するためには、こうした新たな論点や技術を適切に取り込みながら、人材マネジメントのあり方そのものを進化させていく必要がある。

継続的な改善を実現するためには、改善施策を実行する体制や継続的な投資判断の仕組みも欠かせない。そのうえで、現場の理解と行動変容を促すチェンジマネジメント、利用定着を支援するDigital Adoption Platform(DAP)、人事運用の負荷を最適化するBPO・BPaaSなどを組み合わせることが有効である。これらは単なる利用促進や運用効率化の施策ではなく、人材データを意思決定につなげ続けるための実装基盤と位置付けるべきである。

継続性を確保できれば、経営戦略や事業環境の変化に応じて、必要な人材やスキル、人材施策を柔軟に見直し続けることができる。タレントマネジメントは、一度導入して終わる仕組みではなく、経営と現場をつなぐ人材基盤として継続的に進化させていくことが重要である。

図4 継続性を支える実装要素

5. 人材データを意思決定につなげる人材基盤へ

タレントマネジメントの再設計において目指すべきは、人材情報を管理することではなく、人材データを意思決定と成果へつなげることである。
多くの企業では、活用停滞をきっかけに次のシステム導入や置き換えを検討する。しかし、その背景を丁寧に確認すると、システム自体ではなく、目的、データ、実現性の高い業務プロセス、継続的改善の設計に課題がある場合が少なくない。
したがって、タレントマネジメントの再設計では、システム選定だけを先行させるべきではない。まず、どの経営・人材アジェンダに向き合うのか、どのデータをどのように維持するのか、それをどのような実現性の高い業務プロセスで活用するのか、導入後もどのように改善し続けるのかを明確にする必要がある。
Data Value Chainの観点では、タレントマネジメントの本質は、人材データを収集・整備することにとどまらない。データを意思決定につなげ、行動につなげ、その結果として組織や事業の成果につなげることである。
目的・ユースケース、データ、実現性の高い業務プロセス、継続性の4つの視点が統合されることで、タレントマネジメントは単なる人材情報管理の仕組みではなく、経営と現場をつなぐ人材基盤へと進化する。
経営は人材ポートフォリオや後継者状況を把握し、人事は配置・育成・登用をより戦略的に設計し、事業部門は必要な人材を見極め、従業員は自身のキャリアや成長機会を考える。人材データが各層の意思決定や行動に活用されて初めて、タレントマネジメントは企業価値向上に貢献する。
アビームコンサルティングは、システム導入だけでなく、人材戦略、業務プロセス、データ設計、システム構想、活用定着、KPI管理、継続的改善までを一体で支援する。置き換えありきではなく、人材データを意思決定と成果に活用できる仕組みへと再設計し、人的資本経営を通じた企業価値の向上を支援する。


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