CX(カスタマーエクスペリエンス)の重要性は理解し、施策も打っている。にもかかわらず、なぜ競争力向上につながらないのか――。こうした壁にぶつかる企業は少なくない。
アビームコンサルティングが472社を対象に実施した「企業向けCX変革実態調査)」では、95%の企業が何らかのCX変革に取り組む一方、CXを「業界内で圧倒的な強み」と位置づける企業はわずか5.1%にとどまることが明らかになった。多くの日本企業はCXを重要な経営テーマと捉え、顧客接点のデジタル化やAI活用を進めている。しかし「取り組んでも競争優位につながらない」という手応えの薄さが、投資の継続をためらわせている。同じようにCX変革へ取り組みながら、なぜ一部の企業だけが競争優位を築けているのか。その差はどこから生まれ、どうすれば確かな競争力へと結実させられるのか。
本インサイトでは、本調査の結果からこの差を生む要因を紐解き、停滞を打開するための具体的な3つの変革アプローチとステップを考察する。