両社は、持続可能な物流構造への転換を目指しプロジェクトを発足した。両社のメンバーが議論を重ね、メールや電話によるアナログな依頼業務をデジタル化するという方針を決定したものの、その先の具体的な取り組みや全体像を描くまでには至らず、第三者であるコンサルティング会社の支援を受けることとなった。
「各事業が抱える課題の可視化に取り組みましたが、部署ごとに理解度や課題認識の粒度にばらつきがありました。その結果、挙げられた課題は240件近くに上り、中には課題とは言えないものも含まれていました。これらをどのように整理し、事業貢献につながる改革に昇華させるべきか悩み、このままではあるべき姿を描き切れないと感じました」(秋山氏)。
一方で、両社には「コンサルティング会社に依頼すると、特定のソリューション導入を前提とした提案を受けるのではないか」という懸念もあった。そうした中で複数社から提案を受け、検討を重ねた結果、アビームコンサルティングをパートナーとして選出した。「アビームの提案は特定のソリューションありきではなく、既存の業務プロセスや業界特有の慣習に深く切り込み、サプライチェーン全体を俯瞰しながら物流改革の全体像を整理・具体化していくという内容でした。単なる課題整理やシステム導入提案にとどまらないアプローチであり、私たちが抱いていた疑念を払拭し、信頼できると判断しました」(内藤氏)。