タイを戦略的な価値創出拠点へ。アジアを基盤にグローバル成長を支える共創パートナーへと進化する【ABeam Consulting Thailand】

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成長を続けながら、グローバル戦略における役割を高度化させているタイ。アジアで存在感を高める同国は、従来から自動車や消費財など製造業が集積し、日本企業とのシナジーは大きい。
アビームコンサルティング タイオフィスの直近のミッションは、企業のDX加速の鍵を握るCoE(Center Of Excellence)組成支援や、およそ500人を数えるプロフェッショナル人材をさらに増強し、タイ国内のみならずアジア、そしてグローバルの戦略的なリソースプールとし、拠点としての機能を大幅強化することだ。
今後、従来の支援領域に加え、バリューチェーン、人的資本、サステナビリティ、データ&AIといった領域における変革にも踏み込み、クライアントとともに価値を創出する共創パートナーとしての役割をさらに高めていく。
2026年4月に、タイオフィス Managing Directorに就任したSupreeda Jirawongsriが、タイを基点にグローバルへとクライアントを導くブループリントを提示する。

専門コンサルタント

ABeam Consulting(Thailand)
Principal Managing Director
Supreeda Jirawongsri

ABeam Consulting(Thailand) Principal Managing Director Supreeda Jirawongsri

タイオフィスが創出する価値を棚卸しして再定義する試み

東南アジアをはじめヨーロッパ、アメリカなど、さまざまなエリアでハイテク、自動車、消費財、金融、公共系の主にIT戦略に関わってきた自身のコンサルティングを振り返り、優れたコンサルティングの本質は、クライアントにとって本当に意味のある問いを立てることにあると、改めて認識している。

クライアントは関連領域の最新情報や動向、テクニカルな知識やソリューションばかりを求めているわけではなく、情勢理解を踏まえたコンサルタントとの解像度の高い対話をもとに、自らが適切な意思決定に至ることに価値を感じている。私はこの原点を忘れることなく、アビームコンサルティング タイオフィスのManaging Directorの任にあたっている。

現在の立場からアビームコンサルティングやタイオフィスの在るべき姿を見つめ直すなかで、クライアントはもとより自社、そして社会に対する貢献の機会が広がっていることを実感している。
この職責を通じて、アビームコンサルティングとタイのクライアント、またリージョンと日本のヘッドクォーターの橋渡しという重要な役割も果たしていきたい。それぞれの現場で生まれる考えや課題を受け止め、適切に共有していくことが、組織としてより良い意思決定につながると考えている。

また社内の視点では、タイ出身であり日本語を母語としない私がこの立場を担うこと自体が、アビームコンサルティングには誰でもキャリアを伸ばせる環境があることを示すものだと考えている。このことは、今後も持続的にモチベーションが高い多様な人材の参画を促すうえで極めて大きな意味を持つ。また、タイ拠点のメンバー一人ひとりが将来を描くうえで、具体的な後押しになればと思っている。
加えて、私が拠点の女性リーダーに着任したことも、アビームコンサルティングの人材の多様性向上につながり、すでに持ち合わせているアビームコンサルティングの提供価値の強化につながると信じている。 

アビームコンサルティングの強みを追い風に

改めて、これまで他のグローバルファームでキャリアを積んだ経験を踏まえてアビームコンサルティングが持つ強みに着目してみると、まずはグローバルの各拠点に与えられた裁量権にユニークネスを見いだすことができる。

一般に企業がグローバルで事業活動を展開するには、ポリシーの遵守やガバナンスは不可欠であり、アビームコンサルティングもその点を重視している。そのなかでも、アビームコンサルティングは相互の信頼関係と組織の一体感を背景に、各拠点が意思決定を主体的に行える裁量権が与えられていると実感している。これはガバナンスとのバランスのうえで成立する企業文化とも言えるものであり簡単に再現できるものではないが、こうした体制が、クライアントの状況に応じて自律的でスピード感のある意思決定を可能にし、イノベーションを後押しする競争優位性につながっていると感じる。

もちろん、アジアで存在感を示すファームという点も大きい。私たちは、日本を含むアジアにおける多様な支援経験を通じて、各国・各地域の商習慣や文化、意思決定のプロセスといったビジネスの前提を深く理解している。そのため、グローバルで標準化された手法を前提とするのではなく、タイの市場特性や企業現場の実態を踏まえ、リージョナルの視点で捉えたうえで、グローバルな戦略へと接続していくことができる。世界情勢を鑑みてアジアの存在感が年々高まるなかで、こうしたローカルとグローバルをつなぐ視点は、これまで以上に重要になっていると考えている。

アビームコンサルティングが、カルチャーとして人的資本を重視する組織である点も大きな特徴である。メンバー一人ひとりの専門性やキャリア志向に応じた育成やアサインを行うとともに、明確なキャリアパスのもとで継続的な成長を支援している。さらに、組織横断での連携や知見の共有を通じて、個人と組織の双方の能力を高めている。

こうした取り組みを通じて、プロジェクトを通じた継続的な能力開発が可能となり、短期的な成果の最大化にとどまらず、中長期的にクライアントへ価値を提供し続けられる体制が築かれている。その結果として、自社の成長基盤を強化するとともに、クライアント企業に対しても持続的な成長を支援できる点に強みがあると考えている。

CoE組成支援やタイからの発信で実現すべき将来像

アビームコンサルティングは現在、DXを加速させるため、グローバルで事業を展開する企業のCoE(センター・オブ・エクセレンス)組成を支援している。タイには自動車、消費財といった多くの製造業が集積していることから、まずはこうした産業において、グローバルで機能するCoEの組成事例を創出していくことが重要だと考えている。
そのうえで、先行する日本のノウハウをタイにもたらすだけでなく、タイで生まれた成果をベストプラクティスとして体系化し、日本やヨーロッパ、アメリカへと展開していく。こうした循環を通じて、タイをグローバルまたはリージョンに対する戦略的なリソースプールとして位置づけ、その機能強化を図っていきたい。

現在、タイの拠点には約500名のプロフェッショナル人材が活動している。多様な人材の専門性を掛け合わせ、その力を最大限に活かすことで、日本をはじめとするさまざまな地域のクライアントに対し、継続的かつ付加価値の高い支援を提供していく。

こうした取り組みを段階的に積み重ねることで、最終的にはタイ拠点をビジネスモデルやテクノロジーに革新をもたらすイノベーション拠点へと発展させたいと考えている。タイに進出するクライアントに対し、新たなビジネスモデルの構築や、先進テクノロジーの導入を支援することで、継続的な価値創出に貢献していく。

データやAIは、そうした場で注力すべき代表的なテーマといえる。すでに日本のヘッドクォーターからは、これらのテーマに関する成功事例が発信されているが、日本以外の拠点からも成果の発信を目指す。 

こうして、単にクライアントのプロジェクトを受け身でサポートするのではなく、将来像を共に描きながら、新しい価値をプロアクティブに提供する共創パートナーとしての存在感をさらに高めていきたい。その実現に向けて、私が何より大切だと考えているのは、やはり「人材」である。

私自身、人材育成において大切にしている考えの一つが、「失敗は一時的なものにすぎない」ということだ。
新しい挑戦には、必ず不確実性が伴う。だからこそ、失敗を恐れて立ち止まるのではなく、その経験から何を学び、次にどう生かすかが重要になる。実際、私自身もこれまで多くの挑戦を重ね、その過程で学び続けてきた。

だからこそタイオフィスでも、メンバー一人ひとりが自ら考え、挑戦し、成長していける組織でありたいと考えている。そうした積み重ねが、クライアントに対してより大きな価値を生み出し、タイを日本、アジア、そしてグローバルをつなぐ戦略的な拠点へと進化させていく原動力になると信じている。
そして今後も、タイから新たな価値を発信しながら、クライアントとともにグローバルでの成長に挑み続けていきたい。


略歴

Supreeda Jirawongsri
ABeam Consulting(Thailand)
Principal Managing Director

約30年にわたり、戦略、人的資本、サステナビリティ、テクノロジー領域において企業変革を推進。金融、消費財、エネルギー、製造、自動車、通信など多様な業界で大規模プログラムをリード。現在はABeam Consulting Thailandの責任者として、CxOに対する変革支援および事業成長を牽引。

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