ERPデータのプロセスマイニングと従業員サーベイを組み合わせることにより、End-to-Endの業務プロセスと現場層からマネジメント層までの経験知を同時に可視化し、課題発見から解決策立案までを短期間で実現
ERPデータのプロセスマイニングと従業員サーベイを組み合わせることにより、End-to-Endの業務プロセスと現場層からマネジメント層までの経験知を同時に可視化し、課題発見から解決策立案までを短期間で実現
経営/事業上の課題
課題解決に向けたアビームの支援概要
支援の成果
ドア、窓のサッシなどのアルミ建材から産業用アルミ材料の製造まで、お客様のニーズに応え多岐にわたる製品を高品質で製造するトステム タイではこれまで多くの業務改革に取り組んできた。これまでは担当者へのヒアリングに基づいて課題を洗い出すのが主な手法だったが、このアプローチの悩みは時間と手間がかかる点と、複雑な業務プロセスから網羅的に課題を特定するのが難しい点で、部署をまたがるプロセス全体での改革の障壁となっていた。そのため、DXを加速させるために網羅的な課題発見とそこから改善までのサイクルを高速化する必要があった。
プロセスマイニングとサーベイを組み合わせたX&Oアセスメントにより課題発見から解決策立案を短期間に実施した。プロセスマイニングではERPに蓄積されるデータ(Oデータ : Operational Data)から業務プロセスを可視化し、非効率なプロセスや自動化余地、あるべきプロセスからの逸脱などの課題を特定した。従業員サーベイでは現場層からマネジメント層までの経験知(Xデータ : eXperience Data)を可視化するサーベイを行い、システム内・外で起きている課題を特定した。この2つを組み合わせることでシステム内・外で起きている課題を網羅的かつ定量的に洗い出し、改善効果が大きく見込まれる課題に対して、アビームコンサルティングのDX知見を集約した解決策を提示した。その際、費用対効果を算出することで意思決定の支援を行った。
約3か月のプロジェクトで販売プロセス、購買プロセスを対象に44個の課題を発見した。そのうち重要課題に対して解決策と長期的な改革ロードマップを策定し、5年間の投資対効果の試算を行った。
また、職務分掌、不正値、業務手順などの監視により内部監査業務の効率化にも活用できることが確認できた。
受注プロセスにおいて多くの変更やキャンセルが発生している事象を発見。特に価格の変更があるプロセスでは通常よりも出荷までのリードタイムが5日長く、プロセス全体の効率を下げていることが分かった。
原材料の発注において、仕入先との納期や価格の調整業務の負荷が高いことが分かった。また、システム外で調整がされるため将来在庫をリアルタイムに捉えられず、将来の発注計画に活用できていないことも分かった。
Customer Profile
2022年10月31日
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