基幹物流施設を円滑に運営していくためには、自動運転トラックと荷主・物流会社などの物流現場をシームレスにつなぐ輸送・拠点・関係者をまたいだ物流構造全体の設計が不可欠であり、その中核となるシステムデザインの検討が重要な課題となっていた。しかし、そのシステムデザインを三菱地所単独で検討・策定することは容易ではなかった。そこで同社は、物流業務とITの知見を併せ持つコンサルティング会社をパートナーとして、本構想におけるあるべき姿を明確化するためのシステムデザイン構想の策定を進めることにした。
三菱地所では複数のコンサルティング会社から提案を受け、パートナー選定に向けたコンペを実施した。約3カ月にわたる議論・検討を経て、最終的にアビームコンサルティングをパートナーとして選定した。
最大の理由は、物流とシステムの両面で豊富な知見を有しており、事業構想とシステムデザインを一体で設計できる点である。物流現場とシステムを的確につなぐためには、業界特有の慣習を理解した上で、それをシステムに反映していくことが不可欠であり、その点でアビームの提案は高く評価された。加えて、選考過程でのコミュニケーションにおいて、ファシリテーション能力の高さやレスポンスの速さも印象的だったという。
「コンサルティング会社には、自動運転トラックの誘導とオープンクロスドックの2点を柱とした提案を依頼していました。その中でアビーム様はより難易度の高いオープンクロスドックに焦点を当てて検討すべきだという提案でした。構想した事業に対する解像度が高く、課題を的確に捉えていた点が決め手となりました」と三菱地所 物流施設事業部 物流価値創造ユニット 兼 基幹物流事業推進室 主事 髙栁 祥平氏は語る。