インパクト会計のデファクトスタンダード確立に向けた企業共創型コンソーシアム「Impact Value Consortium」を設立

お知らせ

2025年8月5日

 アビームコンサルティング株式会社(以下、アビームコンサルティング)は、企業活動がもたらす社会的価値・インパクトの可視化手法である「インパクト会計」のデファクトスタンダードを確立し、企業の実益に資するインパクト会計の活用促進を目的として、企業共創型コンソーシアム「Impact Value Consortium(IVC)」を設立しました。
 参画企業が連携し、社会的価値の適切な「測り方」と「語り方」を追求することで、社会的価値と企業価値の接点を見出し、日本企業の持続的な企業価値向上につながる評価軸の確立を目指します。

■設立背景・目的
 近年、企業が果たす社会的役割への期待が高まるなか、企業活動が社会にもたらす価値を適切に測り、経営判断に活かすとともに、その意味や意義をステークホルダーに分かりやすく伝えることが、持続的な企業価値向上において不可欠となっています。
 アビームコンサルティングは、企業の成長と価値創出を共に実現する変革パートナーとして、企業が生み出す社会的価値を財務・非財務の両面から捉え、その可視化や発信を通じて企業の価値向上を支援してきました。こうした実績と知見をもとに、社会的価値の可視化手法として注目が高まるインパクト会計の日本におけるデファクトスタンダードの確立と、可視化した社会的価値を効果的に社内外に発信し、経営管理に活用するための仕組み構築を目指し、本コンソーシアムを設立しました。

■「Impact Value Consortium」概要
 「Impact Value Consortium」は、社会的インパクトの適切な測定手法(ロジック)の汎用化や、企業価値向上に至るストーリーの可視化・定義を、企業間での連携と実践的な検証を通じて推進する産業横断型コンソーシアムです。インパクト会計にすでに取り組んでいる、あるいは今後導入を検討する企業が参画し、各業界の知見と経験を持ち寄りながら、実務に資するアウトプットの創出に重点を置いた活動を展開します。

■主な活動内容

  1. インパクト会計手法の改良検討
    企業におけるインパクト会計の実践促進に向けた障壁解消を目的に、算出すべき社会的価値を類型ごとに整理し、算出ロジックの標準化を検討します。

  2. 企業価値との関係性の可視化
    社会的価値が企業価値へとつながるプロセスを明確にするため、社会的価値の種別ごとに企業価値への貢献ルートとその時系列を整理します。

  3. 各企業の取り組み発信
    「Impact Value Consortium」で得られた知見や成果を発信することで、投資家をはじめとした社内外のステークホルダーとの対話を促進し、社会的価値に対する認識の醸成と、日本企業の取り組みの先進性を示します。

  4. 企業間の連携を通じた取り組み効果の最大化
    参画企業同士が定期的に意見交換や知見共有を行うことで、相互に学び合いながら取り組みの効率性や品質を高め、企業連携による相乗効果の最大化を図ります。

■参画企業(一部抜粋) ※五十音順/2025年8月現在

  • アサヒグループホールディングス株式会社

  • ANAホールディングス株式会社

■セミナー開催のお知らせ
 本コンソーシアムの設立に伴い、2025年9月4日に、インパクト会計の導入を検討中の企業・組織の担当者を対象としたセミナーを開催します。
 当日は、インパクト会計の概要に関する解説に加え、すでに取り組みを進めている参画企業による事例紹介や、日本におけるインパクト会計の第一人者である柳良平(アビームコンサルティング株式会社 エグゼクティブアドバイザー)を交えたパネルディスカッションなどを予定しています。

詳細は下記URLよりご確認ください。
https://www.abeam.com/jp/ja/events/20250904/

 アビームコンサルティングは本コンソーシアムの活動を通じて、企業活動における社会的インパクトの適切な評価・活用を支援し、非財務資本と事業戦略、社会的価値のつながりを可視化することで、企業の競争力の源泉となる価値創造を推進してまいります。
 

■アビームコンサルティングの企業価値経営サービス

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