株式会社ダイセル(以下、ダイセル)の経理グループでは、社内外から求められるコーポレート機能の役割期待が変化・拡大していく中、業務プロセスの効率化と高付加価値業務へのシフトを目指し、BPO(Business Process Outsourcing)を活用した現場業務の負荷軽減を検討していた。
BPOの適用範囲は、企業が目指す将来像や経理機能に求められる役割・能力によって大きく異なるため、まずは経理グループが果たすべき役割と備えるべきケイパビリティを明確に定義することが、戦略的なBPO活用の第一歩となる。
ダイセルは、BPO活用を「組織・業務全体の変革ストーリー」の一環として位置づけた。BPO活用の戦略立案にあたり、特定のベンダに依存しない中立的な視点と、豊富な経験・知見を兼ね備えたアビームコンサルティングをパートナーに選定。BPO活用を変革の第一歩とし、将来的な理想像の実現に向けて、持続可能で柔軟な経理組織体制の構築を目指している。