サントリーホールディングス株式会社

サントリーホールディングス株式会社

Customer Profile

会社名 サントリーホールディングス株式会社
所在地 大阪府大阪市北区堂島浜2-1-40
設立 1899年
事業内容 下記製品の製造・加工および販売等
清涼飲料水、スピリッツ、ビール、ワイン、健康食品
資本金 70,000,000,000円

※会社名、肩書き、役職等は取材時のものです。

VRコンテンツ活用による没入感効果で、
海外グループ会社の次世代リーダー層に
企業理念と創業精神を浸透

サントリーホールディングスでは国内外の全グループ会社を対象に、企業理念や創業精神の理解と浸透を図ってきた。しかし、新型コロナ感染症の拡大で、海外グループ会社従業員の来日が困難になったことから、VRによるデジタルコンテンツで理解と浸透を図ることにした。アビームコンサルティングをパートナーに、デジタルコンテンツを作成、企業理念と創業精神の浸透に成果を上げている。

プロジェクト概要

導入前の課題

  • コロナ禍で来日が困難になった海外従業員への企業理念と創業精神の浸透の実現
  • 動画による研修では没入感が足りず、自分ごと化が難しい状況の克服

ABeam Solution

  • VRによるデジタルコンテンツ作成支援

導入後の効果

  • VRコンテンツによる没入感効果で、心からの理解と自分ごと化に貢献

Story

Sarah Langley 氏

アビームはプロジェクト管理や、専門技術、知識で、本当によくサポートしてくれたと思います。また、解決したいと思う問題を常に念頭に置いて、プロジェクトの方向性を示してくれました

 

サントリーホールディングス 
Sarah Langley 氏

Story

プロジェクトの背景

海外従業員向けにVRによる企業理念と創業精神の浸透を企画

 サントリーホールディングス(以下サントリー)は1899年創業の洋酒、ビール、清涼飲料水、健康食品などの製造販売を行うサントリーグループの持ち株会社である。サントリーグループは国内86社、海外217社の合計303社のグループ会社で事業を展開しており、従業員4万44人のうち、海外の従業員が53%と過半を占める。そうした中、サントリーではグループの企業理念(Mission Vision Value)を掲げ、創業精神(Founding Spirit)である「 やってみなはれ」と「利益三分主義」を共通の価値感として、事業を成長させてきた。
サントリーでは国内外すべてのグループ会社に向けて、企業理念や創業精神の理解と浸透を図る活動を実施している。その中で海外グループ会社の従業員に向けて、2012年から日本での講義と視察、ワークショップを実施するアンバサダープログラムを提供してきた。ところが、2020年からの新型コロナウイルス感染症の流行により、海外旅行や出張が不可能となり、海外拠点からの従業員の訪日や、本社から海外拠点へ訪問し、文化的・教育的なプログラムを実施することができなくなった。そうした中でも企業理念と創業精神はサントリーの事業にとって非常に大切な位置付けであるため、従業員が企業理念と創業精神を学び、体感する機会の提供を続けたいと考えた。「当初、非対面型で効果的な企業理念・創業精神の浸透施策を検討しましたが、eラーニングでの伝達は受講者の没入感や臨場感が足りず、『自分ごと化』できないと感じました。そこで外部要因に影響されずに、eラーニング以上の効果が期待できるバーチャルリアリティ(VR)を活用したデジタルコンテンツの作成を目指すことにしました」とサントリーホールディングスのSarah Langley氏は語る。

Story

アビームの選定理由

決め手はVR技術への知見とプロジェクト管理の実績

 サントリーでは、すべての海外グループ会社の従業員、特に次世代リーダー層となる課長クラスを中心にVRによるデジタルコンテンツで没入型体験が可能になるようにすることを目指した。ただ社内にはデジタル技術の専門知識のノウハウがなかったため、デジタルコンテンツをどう作成するのか、作成のためのソリューションをどのようにして見極め、選ぶかが非常に難しかった。

 そこで、サポートが可能な企業の候補を検討するために調査を行い、その中から最終的にアビームコンサルティングがプロジェクト管理に優れていると判断、パートナーに選んだ。特に、アビームコンサルティングにはVR技術の専門チームがあることが選定の決め手になった。

Story

プロジェクトの目標・課題と解決策

受講者の「心からの理解」と「自分ごと化」を目指す

 デジタルコンテンツの作成に当たって、サントリーが意識したのは次の二つだ。一つはOne Suntoryの広がりを見せるために、サントリーグループの多様な事業と従業員を含めること、もう一つは体験した人が何か特別なものと感じてくれるような体験を生み出すために、VRの本質と特徴を最大限に利用することだった。

 そして、没入感の高いVRコンテンツを通して、体験者の感情を揺さぶり、「なんとなくの頭での理解」を「心からの理解」に変えること、一人称視点で創業者や経営者たちの歴史や歩みを追体験することで、その理念が出来上がった経緯や思いをより具体的に体験者自身の心に落とし込むことができるようにすることを目指した。
VRコンテンツは2021年2月に1本目の「利益三分主義」が完成した。「『利益三分主義』は、サントリーの社会貢献・地域貢献への取り組みに関する内容になっています。創業者の幼少期エピソードから始まって、サントリーの文化支援や環境への取り組みを紹介しています。コンテンツのハイライトは、サントリーホールで演奏するオーケストラをVRで体感できることです」(Langley氏)。

 2本目の「やってみなはれ」のコンテンツも2021年6月に完成し、サントリーの創業時からの事業の移り変わり、どのように事業の多角化を進めたか、またグローバルな組織として進化してきたかを描いている。多様な事業と従業員のストーリーが含まれており、サントリーの事業の幅広さや歴史をVRによってリアルに学ぶことができる。
アビームは今回、VR活用の知見などをもとに、非対面型の施策構想からVR研修の企画、コンテンツ設計、開発、導入までを全面的に支援。撮影クルーや声優などのパートナーとも連携、プロジェクトを推進した。「アビームはVR技術に関して、期待した通りにプロフェッショナルで、非常に助けとなりました。また、プロジェクト管理にも優れており、計画通りコンテンツを作成することができました」(Langley氏)。

Story

導入効果と今後の展望

オンライン研修にVRコンテンツを積極的に活用

 サントリーでは、こうしたタイプのコンテンツを社内で作成するのは初めてだったため、当初、VR技術に慣れることは非常に大変だった。コンテンツを見て快適か、気分が悪くならないか、VR酔いが起こらないようにバランスを取り、誰が見ても大丈夫だと思われるレベルを設定し、作成することができた。

 出来上がったVRコンテンツを視聴することで、海外グループ会社の従業員からはサントリーの企業理念と創業精神の理解を深めることができるようになったと評価する声が上がっている。サントリーでは「利益三分主義」と「やってみなはれ」という共通の価値を自分自身のものとすることで、従業員のアクションにつながり、それが企業の成長に役立っていくと考えている。今回の成果の上に、サントリーでは社員を対象にしたオンライン研修にVRコンテンツを積極的に活用していく計画だ。

 

図 VRコンテンツの流れ
図 本取り組みの背景と目的

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堀江 啓二

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