大企業版経営デザインシート

ソリューション

経営者の“想い”を形にし、将来構想及び実現に向けたストーリーをデザインするためのフレームワーク

日本の大企業を取り巻く足許の経営環境はVUCAの時代に突入し、劇的変化の継続や不確実性の上昇といったパラダイムシフトが生じている中、各企業は経営環境の変化を乗り越え、持続的な成長を果たしていくことが求められています。そのような背景のもと、企業においては自社の存在意義を改めて捉え直し、長期的な自社の“ありたい姿”を再定義するケースが増加しています。

アビームコンサルティングは内閣府知的財産戦略推進事務局からの助言等を踏まえて大企業版経営デザインシートを策定し、本フレームワークの活用を通じて日本の大企業の経営者の“想い”を形にし、将来構想及び実現に向けたストーリーをデザインする支援を積極的に行います。

大企業版経営デザインシートの策定
  • 経営デザインシートとは
    経営デザインシートは、経営環境の変化を踏まえた持続的な成長の実現に向け、将来の経営の基幹となる価値創造メカニズムをデザインし移行させるために、内閣府が提唱するフレームワークです。

    “日本企業の経営のゲームチェンジ”を提唱するアビームコンサルティングは、経営デザインシートのコンセプトに賛同し、大企業版経営デザインシートの策定、大企業向けの普及促進について内閣府を支援しています。

経営デザインシートの考え方

経営デザインシートは、「未来の経営をデザインする」ためのフレームワークです。
ビジネスの環境変化に耐え抜き持続的成長をするためには自社や事業の存在意義を意識し、過去や現状の事業を把握しながら長期的な視点でこれからのありたい姿を構想することが必要です。経営デザインシートを活用することで、構想の実現に向けて何をすべきか戦略を策定することが可能です。

経営デザインシートの考え方

大企業版経営デザインシートの特徴

アビームコンサルティングが策定した大企業版経営デザインシートは、当社がコンサルティングサービスを提供する中で感じてきた問題意識に対する処方箋の要素を取り込み、“積上思考からの脱却”をテーマに、経営者が自社の将来像を描くことにフォーカスした構造を採用しています。

目まぐるしく経営環境が変化する中で日本の大企業には未来の姿を構想する力が求められている
→ 未来基点で自らの存在意義や事業目的を思考するプロセスを重視

日本の大企業は既存事業及び資源を潤沢に有しているが故に顧客起点でのイノベーション創出の観点が弱い
→ 価値創造の源泉は顧客及び顧客が求める価値の変化を起点として設計

資本市場の短期的なパフォーマンスへの期待と長期的にありたい姿を構想する際にコンフリクトが生じる
→ 資本市場の視点と将来構想へのアプローチを整合させる戦略的目標の設定

絶えず戦略や計画の転換を強いられる中ステークホルダーは課題解決型の移行戦略には共感しない
→ 競争優位の短命化を前提に、移行戦略よりも将来構想に向けたストーリーを重視

大企業版経営デザインシート

大企業版経営デザインシートの活用事例

現在の経営層が将来の経営を構想する際はもちろん、次世代マネジメントの意識変革やステークホルダーに対する説明ツールとして幅広いシーンで多数のクライアントに採用されています。

新長期ビジョン策定時の認識合わせツールとして活用

専門商社様

  • 現マネジメント及び次世代マネジメント候補が個々に経営デザインシートを作成し、ワークショップ型で討議の上次期長期ビジョンを策定
  • 現マネジメント間でのありたい姿の認識共有はもちろん、次世代マネジメント候補への橋渡しとしてのツールとしても活用できた事例
経営層のマインドセットのツールとして活用

銀行/ノンバンク様

  • 積上思考に陥っていたマネジメントの意識を変革すべく、経営企画部主導で大企業版経営デザインシートを活用した戦略討議を実施
  • 「自身が考えるありたい姿」を前面に押し出して討議を進めることにより、主体的に戦略を考えるスタンスの芽が生まれた事例
長期ビジョンを具体化するツールとして活用

BtoBサービス提供会社様

  • 既に存在していた長期ビジョンのブラッシュアップ、中期経営計画への落とし込みに向け、大企業版経営デザインシートを活用した検討を実施
  • ありたい姿のコアエンジンを定義するとともに、将来あるべきビジネスモデルの実現ストーリーまで落とし込むことができた事例

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