小売・流通 | 業界 | ABeam Consulting Europe

インダストリーアジェンダ
インサイト
アビームの特長
提供サービス
事例

大きな変革期にある小売業界の
DX(デジタルトランスフォーメーション)
やGX(グリーントランスフォーメーション)を強力に支援

小売業界はパンデミックで激変した消費者の価値観やライフスタイル・購買行動に対応すべく、市場ニーズと消費者の動向を迅速かつ的確に把握し、テクノロジーを駆使して新たな顧客体験を創造することが求められています。また、高騰する原材料・エネルギー価格や人材確保に向けた報酬改善などのコスト上昇に対応するためにもDXを加速し、さらなる生産性向上を図る必要があります。さらに、環境問題を考慮した持続可能なビジネスモデルへの変革や、これらの取り組みからアウトプットされる非財務情報が企業の評価軸となり、GXやESG経営の観点のKPI達成や説明責任を果たすことも求められています。

アビームコンサルティングは、小売業界のDXやGX、業務改革、非財務情報を活用したデータドリブンな企業経営を総合的に支援します。

インダストリーアジェンダ

不確実性の高い時代における新たなビジネスモデルの構築

小売事業者には、非連続な環境変化、多様化する消費者ライフスタイルへの対応が求められています。

販売チャネルの観点では、店舗、ECに加え、メタバース（仮想共有空間）の活用で、自宅にいながらバーチャル空間で店舗を買い回り、実物を見ているように商品を確認する新たな顧客体験の提供への期待が高まっています。また、新たな顧客体験の提供を支えるラストワンマイル（お客様に物やサービスが到達する物流の最後の接点）の重要性も増しています。

実店舗における出店計画・店舗形態の変化、品揃え（商品ラインナップ）の見直しが求められ、不確実性の高い時代において、自らの存在意義を軸に戦略、商品、サービスを品揃えし、顧客に自らの提供価値を示していく必要があります。

業務プロセスの再構築、業務の最適化、新たな顧客体験の創出、顧客経験分析、OMOプラットフォームの構築、MFC（マイクロフルフィルメントセンター）構築などのソリューション、ノウハウを用い、次の時代を生き抜くためのビジネスモデル構築などへの取り組みが求められます。

無人化／省力化に対応した店舗オペレーションの構築

小売業界は労働人員の確保に大きな課題を抱えており、深刻化の一途を辿っています。

今後も続くと予測される慢性的な人手不足へ対応するため、店舗オペレーションは無人化／省力化を前提に設計する必要があります。

従来の店舗では、対面接客のための設備配置・オペレーション動線を前提とした店づくりがなされてきました。しかし、最小限の人員で店舗運営を行うためには、フロント業務だけでなく、バックヤード業務も含めた店舗オペレーション全体の省力化が必要不可欠です。

小売・流通業界では店舗オペレーションが高度化しており、すでに導入されているシステムを刷新するだけではなく、幅広い観点で解決策を模索することが有効です。デジタルを活用した業務プロセスの抜本的な見直し、頻繁に行う在庫管理業務の陳列ロボットでの代替、過疎地などの人員確保が難しい店舗での完全無人化かつ業務の自動化の推進、といった解決策が考えられます。

小売業界の企業価値を高めるGX推進／ESG経営

小売業界の多くは多店舗経営を行っており、効率的なエネルギー利用はコストダウンはもとより環境負荷軽減にも直結する重要な経営アジェンダの一つです。

一方、消費者観点では、サステナブルな商品や企業の取り組み姿勢を消費基準としたエシカル消費が拡大し、小売業者にもサステナビリティの取り組みに関する開示が求められています。

また、投資家は、投資期間中の社会環境や自然環境の変化に対応し、ビジネスリスクが顕在化した際に再生できるレジリエンスが投資先にあるかを注視しています。

こうしたステークホルダーの要請・期待に応える取り組みには、グリーントランスフォーメーションの推進、環境問題を考慮したビジネスモデルへの変革、ESG経営の実践などがあげられます。たとえば、カーボンニュートラルの実現には、GX戦略のロードマップ策定やGX推進状況のモニタリングは欠かせず、企業内外に散在するさまざまな非財務情報の収集と蓄積、分析と可視化がESG経営を促進します。

これらの取り組みをとおして、企業は従業員・顧客・株主を中心としたステークホルダーとの関係性構築、予測困難な環境下でのレジリエンス強化、人材定着・採用力強化など自社・業界課題の解決につながるさまざまな恩恵を受けることができます。