YEデジタルと、物流倉庫向け意思決定支援ダッシュボード
「Analyst-DWC」の共同開発を開始

倉庫業務の意思決定の手順を標準化し、ダッシュボードで提示。物流業務の生産性向上を加速

 アビームコンサルティング株式会社(以下、アビームコンサルティング)は、株式会社YE DIGITAL(以下、YEデジタル)と共同で、物流倉庫向け意思決定支援ダッシュボード「Analyst-DWC」の開発を開始しました。

※DWC:Digital Warehouse Controller

 「Analyst-DWC」は、作業員や設備リソースの稼働状況や作業状況など、倉庫内のすべてのオペレーション稼働データを収集・蓄積することでリアルタイムに現場を可視化でき、さまざまな場面における意思決定を加速させることが可能なダッシュボードです。YEデジタルが提供する、倉庫自動化システム(WES)「MMLogiStation」や他社の倉庫管理システム(WMS)など物流倉庫で使用されているさまざまなシステムと幅広く連携し、倉庫現場における意思決定の手順を定義・標準化した機能を搭載することで物流業務におけるスピーディな意思決定を促進し、生産性向上を図ります。

 物流市場における多様な業務変革を支援してきたアビームコンサルティングの知見と、約40年に渡り物流システムの開発に携わり倉庫業務の最適化・データ化から物流DXを進めてきたYEデジタルの技術力を組み合わせ、物流倉庫のデジタル変革を実現するソリューションとして、2024年春の提供開始を目指し共同開発を進めます。

■「Analyst-DWC」の提供機能
①    作業員や設備リソースの稼働状況のリアルタイム収集
②    倉庫内作業状況のリアルタイム表示
③    複数システムの膨大なデータ収集と、容易なアクセス
④    作業員配置シミュレーションによる作業時間予測

■「Analyst-DWC」の活用例: 作業順や作業開始タイミングの検討
人手不足が叫ばれる物流業界において、物流センターの倉庫運営では日々、「どのトラックの作業から着手すべきか」「いつからどの作業に着手すべきか」という管理者の経験則に基づいて行われています。しかしながら運営には属人的な問題をはらんでおり、現状に適したオペレーションを常には担保できないという課題を抱えています。そのような課題に対し、「Analyst-DWC」を使用することで次のように変わります。

 ①    すべての出荷作業の予定と実績、遅延状態などを把握する
 ②    現状のまま進めた場合の時間単位の作業量を見通す
 ③    優先順位や人員配置の見直しをシミュレーションする

これにより最適な作業順や作業開始タイミングを検討することが可能になり、人時生産性の向上や総作業時間の削減につなげることができます。「Analyst-DWC」はこれ以外にも、作業員の配置計画見直しや作業員の生産性評価・教育計画、作業遅延・滞留の検出と対策、在庫の適正配置など、幅広い倉庫運営の改善にご活用いただけます。

■「Analyst-DWC」で期待される効果
①    倉庫運営の管理者業務についての属人化の解消と、管理工数の削減
②    倉庫全体の生産性向上と運営コストの削減
③    統一指標による複数拠点横串での生産性管理

 今後もアビームコンサルティングは、デジタル社会における企業・組織の更なる変革促進に向けYEデジタルをはじめとした様々な企業と協業し、本ソリューションはじめ、物流全体のDX推進に寄与していきます。

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■WES(倉庫実行システム)を活用した物流センターのDX化支援サービス

■YEデジタルの倉庫自動化システム(WES)「MMLogiStation」製品ページ

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