大規模施設の空調管理は、これまで稼働状況や気象変動などの変化に即した設備運用がなされていない場合が多く、冷やしすぎ・温めすぎなど、無駄にエネルギーを消費しているケースがあります。こういった課題に対して、「RPA」を活用し空調設定を自動化して、精緻な運用を実現することにより、エネルギーコスト・CO2排出の削減に貢献しています。
大規模ビルなどにおけるエネルギー消費設備の運用は、竣工時の運用計画に基づき実施されることが通例となっており、稼働状況や気象条件などの実態に合わせた最適な運用ができていない場合が多くなっています。
アビームコンサルティングは、従来から持っているデータ解析や運用ノウハウに基づき、バックオフィス業務の自動化等で利用される「RPA」を、日本で初めて空調管理業務にて活用することに成功しました。これにより、従来の人手による設備運用では実現が不可能な、きめ細やかな空調運用を実現し、横浜銀行本店ビルでは、ビル全体のエネルギー消費の約14%を削減しました。エネルギーコスト削減・CO2削減に加え、ビル居住者の快適性も向上し、顧客満足度や不動産価値の向上にもつながっています。