価値観の多様化や購買サイクルの短期化、AIを介した消費行動の変化など、人々の購買体験が目まぐるしく変化する中、CX(カスタマー・エクスペリエンス:顧客体験価値)の向上に向けた取り組みがますます重視されている。アビームコンサルティングはスポーツ業界においてライブオークションという販売モデルを通した実証を行い、その結果、新たなファンの特性や購買行動を見出した。この知見はスポーツ業界に限らず、ファンを起点とする事業全般に共通する企業とファンの新たな関係構築モデル(エンタメ型消費)である。
そこで本インサイトでは、実証結果をもとに、あらゆる業界に応用可能な「D2F(Direct to Fan※)によるCX変革」について前後編の2回に分けて紹介する。
前編では、D2F(Direct to Fan)の考え方と、スポーツ業界の実証から見えてきたファンタイプ・行動タイプを基に、顧客を「属性」ではなく「関係性・行動」で捉える重要性について紹介した。
後編となる今回は、AIをはじめとする技術革新によって顧客行動がどのように変化し、企業はどのように顧客との関係性を再設計すべきか、その具体的なアプローチについて紹介する。