生成AIによるデータカタログの自動作成サービス

ソリューション

社内のドキュメントやデータを生成AIに学習させ、データカタログを自動作成

企業がデータの利活用やデータの民主化を推進する中で、ユーザーが迅速にデータを検索し、定義情報を参照できるデータカタログが再注目されています。しかし、データカタログの作成には業務・システム・データの各観点で専門性が求められ、作業負荷も高いことから、多くの企業が導入や維持管理に苦慮しています。アビームコンサルティングは、生成AIを用いて企業が保有するドキュメントやデータからデータカタログを自動作成するサービスを提供し、データガバナンスとデータ利活用の推進を支援します。


背景

近年、企業内でのAI活用やデータの民主化が進展し、市場競争力の維持・強化を目的としたデータ資産の活用・管理が求められています。このような背景の中、データカタログは社内のデータ資産の定義情報を一元管理し、目的のデータを迅速かつ正確に利用するための重要な基盤として再注目されています。さらに、データカタログはデータ品質や機微データの識別を管理することで、データガバナンスやコンプライアンスの強化にも役立ちます。つまり、データカタログの整備は、データ利活用促進という「攻めのDX」と、データの信頼性・ガバナンス強化という「守りのDX」の両面から、データドリブン経営に寄与します。

課題

データカタログを適切に維持管理するためには、高い専門知識と効率化が不可欠

課題点

  1. ビジネス観点のデータ定義情報の作成・更新は、業界・業務知識に加え、データリテラシーなどの専門性が必要である
  2. 社内の膨大なデータに対する定義情報の作成・更新は作業負荷が高く、効率化が求められる

アプローチ

アビームコンサルティングは、データカタログの導入支援に加え、企業が保有するドキュメントやデータを生成AIに学習させてデータカタログを自動作成するサービスを提供します。生成AIは業務・システムドキュメントやデータから業務知見やデータ内容を学習し、ビジネスのデータ定義情報を含めたデータカタログの自動作成を実現します。データカタログのメンテナンス担当者は、生成AIが作成したカタログ内容とその根拠となるドキュメントやデータを確認し、必要に応じて更新するだけで済むため、作業負荷が大幅に削減されます。

特長

  • 効果的なデータカタログの作成

    データ利活用のニーズを踏まえ、データカタログの管理スコープ定義やビジネス・ガバナンス観点で必要となるデータ定義情報を整理します。その際活用するのは、アビームコンサルティングの豊富な過去事例とナレッジ。これにより、効率的にプロセスを進めるだけではなく、効果的なデータカタログをアウトプットします。

  • 企業ごとに生成AIを最適にカスタマイズ

    長年培ったAI活用のノウハウを活かし、企業が保有するドキュメントやデータから学習すべきコンテンツを選定します。また企業の特性に応じて生成AIをカスタマイズすることで、各企業毎に最適なデータカタログを作成します。

  • システム構成ロードマップや業務プロセスの策定

    生成AIを含めたシステム構成のロードマップを策定します。また、データカタログの業務部門とシステム部門のメンテナンス担当を切り分け、生成AIが誤った定義情報を記載するリスクを想定した業務プロセスを策定します。

生成AIによるデータカタログ自動作成サービスの導入プロセスイメージ

【仮説策定・検証準備フェーズ】
データカタログで管理する定義情報の要求事項と、データカタログ自動作成のためのインプット(ドキュメントやデータ)を整理します。その後、整理した要求事項とインプット情報をもとに、生成AIで自動作成できるデータカタログの定義情報の仮説を立て、検証計画を策定します。また、並行して生成AIの検証環境の準備を行います。

【PoCフェーズ】
検証計画をもとに、生成AIによるデータカタログ作成の検証を実施します。検証とユーザー評価を繰り返し、各企業の要求を満たすデータカタログを作成できるように生成AIをカスタマイズします。また、最終的なユーザー評価を踏まえてデータカタログ自動作成による効果試算を行い、データカタログ自動作成のロードマップを策定します。

【本番導入フェーズ】
PoCで策定したロードマップを踏まえ、自動作成したデータカタログのユーザー確認や更新方法などの実運用プロセスを策定します。また、実運用プロセスにおいて生成AIとデータカタログツールの連携が必要な場合、本番導入に向けたシステム導入を実施します。

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