D×P活動支援


「若者がいきるセーフティネットづくり」を支援

DP_logo



認定NPO法人D×P(ディーピー)(以下D×P)は、「孤立する10代」への支援を目的に関西を中心に活動する団体です。 「孤立」とは、不登校・中退・家庭内不和・経済的困難・いじめ・虐待など様々な理由から安心できる居場所を失った状態を指します。

アビームコンサルティングは、こうした孤立による生きづらさを抱えた10代が社会と繋がり自分らしく生きるための新たなセーフティネットづくりを行うD×Pの活動に共感し、2021年よりコンサルティングスキルを活用した様々な支援を行っています。
 

アビームの支援内容

主な取り組みは以下2つです。

①事業拡大に向けたデータ分析支援
これまでのD×Pの支援の中で蓄積されたデータを基に被支援者の実態の正確な把握や今後の活動内容のアップデートを行うため、テキストマイニングの手法を用いてD×Pによる現金給付・食糧支援の申請フォームに入力された被支援者のデータ分析を行いました。

②法人向けファンドレイジング拡大に向けた資料作成支援
事業拡大に向け法人からの支援を拡充するために、前述のデータ分析で明らかとなった被支援者の傾向情報などを基に、企業のキーパーソンに10代の孤立の問題を知っていただき、D×Pへの支援をしていただくための資料作成を支援しました。

社会課題の解決に向けて最前線で活動をしているNPOなどのソーシャルセクターにプロボノを実施するにあたっては、ソーシャルセクターが大切にする価値観や仕事の進め方・各社会課題への基本的な理解をした上で、ビジネスセクターの強みが活きる領域・スキルを見定めて支援をすることが重要なポイントとなります。

このようにソーシャルセクターとビジネスセクターが互いの特長を活かしてセクターの垣根を超えた共創(コレクティブ・インパクトの創出)を行うことが、複雑な社会課題の解決に繋がると考えています。

今後も、新しいセーフティネットをつくるリアルパートナーとしてD×Pをサポートしていきます。

 

D×Pについて

D×Pは、様々な事情が重なり合うことで孤立しやすい10代の若者に社会や頼れる人とのつながりを提供するための多様な支援を実施しています。

具体的には、若者の相談窓口として、LINE上で「ユキサキチャット」というサービスを提供し、相談者の抱える問題に応じたアクションの提案や緊急の現金給付・食料支援を行っています。
また、通信制・定時制高校を対象に対話型プログラムや仕事体験ツアーの提供を行っています。
 

PARTNER'S VOICE

アビームコンサルティングさんはとても心強いパートナーです。
今回、ユキサキチャットというLINE相談事業で得られたデータを分析していただきました。データ分析に長けているスタッフがおらず、日々相談対応に追われているため時間を割くことも難しい状況でした。そのため、経済的困難など多様な事情を持つ若者の貴重な基礎データをたくさん受け取っているのに、それを十分に活用できていませんでした。

データを整理し、分析していただくことで相談者の属性を整理し、私たちが提供できている価値を明確にすることができました。また、取り組みにおいて不足している視点も明確になり、今後の事業方針を考えるきっかけをいただきました。 世の中の発展とともに社会課題が複雑化している中、私は企業や行政、NPO・NGOなどのセクターを跨いだ価値の共創が求められる時代が到来すると考えています。
 

DP_Noriaki_imai
認定NPO法人D×P
理事長
今井 紀明 様



普段、現場運営にかかりきりになっている私たちにとって、アビームコンサルティングさんが俯瞰しながら本質的な課題を整理してくださってとても心強かったです。気付くことができなかった論点や、今後の課題を洗い出すことができました。

資料作成にもご協力いただいたのですが、NPOの広報では、現場や当事者の視点から見ると、企業のサービスのように「価値」をシンプルに表現して発信できないこともあります。断定的な表現によって当事者の尊厳を傷つけてしまうようなことは避けたいポイントでした。そういった(ビジネスセクターの方から見たら面倒だと感じてしまうかもしれない)表現の指摘も、真摯に受け止めて下さり有難かったです。
 

DP_Sachi_iritani
認定NPO法人D×P
理事・ディレクター
入谷 佐知 様


  

取り組み事例

page top