株式会社ジェイアール東日本物流:「2024年問題」を見据えた物流ネットワークの再編構想およびデータドリブンな物流企画プロセス構築の支援

変化する事業環境に対して最適な物流体制であり続けることや新たな事業機会につなげるために、デジタル技術を活用した定量的な物流評価手法の確立を支援

株式会社ジェイアール東日本物流

Customer Profile

会社名 株式会社ジェイアール東日本物流
所在地 東京都墨田区錦糸三丁目2番1号
設立 1988年10月1日
事業内容 物流業
資本金 1億円

プロジェクト概要

クライアントの課題

  • 物流業界の「2024年問題」への対応
  • 事業環境と物流体制の不整合
  • 定量的な物流分析手法の不足
  • 物流企画業務の属人化

ソリューション・知見

  • 複雑な物流をデジタルで可視化
  • 拠点再編の複数案作成と評価
  • 物流評価手法の仕組化

成果・効果

  • 現状物流体制の改善余地の特定
  • 最適な拠点再編プランの導出
  • 持続性のある物流企画プロセスの確立

Featured Points

クライアント課題の難所

将来の事業拡張・不確実性に向けた、物流改革・検証プロセスの脱属人化

ジェイアール東日本物流では、昨今の需要動向の変化に対応して、効率的な物流ネットワークへ再構築することが求められている状況だった。
さらに、将来の新規事業展開や不確実性に向けた備えとして、物流の打ち手検証とその評価を多面的かつ定量的に行う重要性も高まっていた。
これまでも担当者の経験に基づき物流の分析や打ち手が検討されてきたが、納品先の分散、納品時間の指定、温度帯が異なる商品の混載など物流の制約が厳しく複雑であるため、分析に膨大な時間と工数を要していた。また、このアプローチは持続性や網羅性の面でも懸念があった。
そのため、データに立脚した、恣意性のない物流評価手法を確立する必要があった。

 

プロジェクトの重要成功要因

ロジスティクスの分析・企画におけるデジタルツインテクノロジーの活用

あるべき物流体制と物流評価手法の確立を実現する上で、デジタルツインテクノロジーの活用が不可欠であった。
複雑な物流特性の解釈/体系化に取り組みながら、テクノロジー活用方法の定義、データ収集・構造化を推進し、再現度の高いデジタルツインを短期間で構築。
また、再現した物流ネットワーク上で、ジェイアール東日本物流の物流特性に応じた複数のシミュレーションシナリオを定義し、恣意性のない最適な物流再編プランを導出。さらに、持続的に物流分析を継続していくためのプロセスと環境を整備した。
今回デジタルツインテクノロジーとしてCoupaサプライチェーンデザイン&プランニングを採用。仮説検証において、物流ネットワーク全体への影響試算から配送にフォーカスした分析(配送経路・ドライバー拘束時間・積載率等)までシームレスに実現可能である点を評価した。

ロジスティクスの分析・企画におけるデジタルツインテクノロジーの活用

 

アビームの貢献

ベストな再編プランの立案、データドリブンな物流企画業務の仕組化を支援

3カ月という短い期間の中で以下主要3点を実行し、将来のビジネス拡大や効率化につなげるための先進的な業務基盤の構築を支援した。
①物流知見とテクノロジー知見を活かし、クライアント固有の物流要件を考慮した仮説の検証/評価が行えるシミュレーション環境を構築した。
②シミュレーションの実行と考察をクライアントと繰り返しながら、全体最適かつ定量的な根拠に基づいた物流ネットワークの再編プランを取りまとめた。
③仮説の検証/評価をクライアント社内で持続的に行えるように、構築したシミュレーションモデルを活用した定量的な物流評価手法の仕組化を支援した。

ベストな再編プランの立案、データドリブンな物流企画業務の仕組化を支援

関連ソリューション

page top