沖縄科学技術大学院大学:
事業継続計画高度化の一環として、クラウド活用による基幹業務システムに対するITサービス継続性・レジリエンス強化を支援

自然災害や人為的災害/障害リスクへの予防措置として、クライアントの基幹業務を支える既存SAPシステム群を短期間かつ円滑にパブリッククラウド(AWS)へ移設・最適なシステム復旧機構・体制の実現に貢献。

沖縄科学技術大学院大学

Customer Profile

会社名 沖縄科学技術大学院大学(OIST)
所在地 沖縄県国頭郡恩納村字谷茶1919-1
設立 2011年11月1日
事業内容 理工学分野の5年一貫制博士課程を置く学際的な大学院大学
資本金

プロジェクト概要

クライアントの課題

  • 災害/障害リスクが顕在化した場合に、事業継続可能なレベルで基幹業務システムを利用するためのシステム環境・復旧機構・復旧手順などの整備に不十分な点があった。
  • パブリッククラウドの特性を最大限生かしつつ、最適なコストで迅速に復旧するためのシステムアーキテクチャを設計・導入する必要があった。
  • 保守期限が迫っているハードウェア・ソフトウェアが存在し、それらのアップグレードが必要だった。また、一部のアプリケーションについては運用保守の利便性を考慮した再配置が必要だった。

ソリューション・知見

  • クラウドの性質・SAPシステムの特性の理解に基づく、最適なシステムアーキテクチャ・環境および復旧機構に関する設計・実装に関する豊富な知験・ノウハウ
  • ABeamCloud® プラットフォームサービス/SAPマネージドサービスを活用することによる堅牢かつ柔軟なシステム環境・体制の確立
  • システムアップグレードを伴うクラウド移行を限られたダウンタイムで円滑に推進するための、数々の実績に裏付けられた方法論に基づくプロジェクト管理・運営

成果・効果

  • 災害リスクを想定した基幹業務システムの復旧計画・復旧計画の策定とそれに応じたシステム環境・体制の確立
  • 今後のシステム刷新に向けた、OSなどの適切なバージョンへのアップデートとアプリケーション機能配置の最適化
  • 最適なパブリッククラウドの利活用およびマネージドサービスを採用することによる運用保守コスト最適化

Featured Points

クライアント課題の難所

ITサービス継続性・レジリエンス強化に向けたシステム環境刷新・コスト最適化

昨今、ESG経営あるいはコロナ禍を受けた対応など、様々な側面からBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)の策定・見直しが求められており、ITサービスにおいてもレジリエンスを確保・強化し、事業活動を継続ないしは速やかに復旧に資する適切な仕組みや体制の整備が多くの企業・組織で急務となっている。沖縄科学技術大学院大学においても、これまで何度か発生していたシステム障害に対して復旧までに一定の期間を要しており業務への影響が出ていたことから、最適なコストでこれを極小化するためのシステムアーキテクチャや復旧水準/手順、運用体制の見直しが必要となっていた。また、将来的な基幹業務システム刷新に備えた適切なソフトウェアバージョンへのアップデートも必要に迫られており、システム環境全般についての大幅な見直しが必要な状況となっていた。

 

プロジェクトの重要成功要因

パブリッククラウド・SAPシステムに関する深い設計・運用知見と、豊富な実績に基づくシステム移行プロジェクトマネジメント

障害からの復旧や今後のシステム刷新要求に最適なコストで対応するためには、オンデマンドでスピーディかつ柔軟にシステムリソース拡張・変更が可能なパブリッククラウドを活用することが最適な選択であると判断し、基幹業務を担うSAPシステム群とそれらを格納する環境をパブリッククラウドへ移行することとなった。適切かつ迅速に当該移行をすすめるにあたっては、クラウドならではの知見やクラウド上でSAPシステムを構築することに関する豊富な実績が必須となる。また、SAPシステム群をクラウドへ移行するとともに、これと並行して必要なアップグレードタスクを円滑に推進するには、関係するシステムやそのステークホルダーを巻き込んだ現実的なプロジェクトマネジメントが欠かせない要件であった。

パブリッククラウド・SAPシステムに関する深い設計・運用知見と、豊富な実績に基づくシステム移行プロジェクトマネジメント

 

アビームの貢献

クライアント・関係者と一体となったプロジェクトマネジメント/推進を通じた、クライアントのITサービスに最適なクラウド・SAPシステム環境への短期間での確実な移行

アビームコンサルティングでは、これまで実施してきた多数のSAPシステム関連移行プロジェクト、クラウド毎の特性・機能性を生かした設計、SAPシステム基盤の構築といった実績に裏付けられた知見・方法論を具備しており、今回の取り組みでもこれらを最大限活用することで、プロジェクトリスクを軽減し、4か月強のプロジェクト期間・限られたダウンタイム(休止時間)の中で円滑かつ確実に完遂することにつなげた。これに加えて今回のプロジェクトでは、アビームコンサルティングが提供するクラウドベースのマネージドサービスを活用することにより、よりスピーディに堅牢なシステム環境/体制を導入することが可能となった。また、これまでの沖縄科学技術大学院大学における基幹業務/SAPシステム運用保守サポートを通じて蓄積したノウハウをも生かし、濃淡をつけた業務/アプリケーション影響調査・テストを計画・推進したことも、効率的で品質の高い結果につながった。これらを通じて、最適なコストで基幹業務システムのITサービス継続性・レジリエンス強化に貢献した。

クライアント・関係者と一体となったプロジェクトマネジメント/推進を通じた、クライアントのITサービスに最適なクラウド・SAPシステム環境への短期間での確実な移行

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