企業変革の成否は、優れた戦略や構想を描くことだけで決まるわけではありません。描いた構想を事業・組織・業務・システム・データ・人材の変革へ落とし込み、現場を動かしながら成果につなげていく。その実行までやり切ることが重要です。アビームコンサルティングのCorporate Finance & Transformation Strategy Unitは、構想と実行を分断せず、アビームコンサルティングが持つ多様な専門性をつなぎながら、現場への実装・定着、成果創出まで伴走しています。
今回は、共に事業会社での経験を持つ小宮さんと平尾さんに、「実行まで伴走する」ことの価値や、構想と実行の距離が近いからこそ得られる仕事のおもしろさ、One Teamで変革に挑む環境、そしてCorporate Finance & Transformation Strategy UnitのTransformation領域で描けるキャリアについて聞きました。
Transformation領域リード。製造業にて、企画・営業・物流・生産管理を経験し、アビームコンサルティングにキャリア入社。戦略コンサルタントとして、改革構想策定から実行までを伴走するスタイルを大切にし、ビジョン・中期経営計画策定、経営管理、組織・業務改革等、幅広いプロジェクトに多数参画。近年は、重要課題が事業戦略に統合された価値創造ストーリーをベースとした中期経営計画の策定から施策の実行までを一気通貫で支援。
事業会社での実務経験を経て、コンサルティング業界へ転身。その後、アビームコンサルティングにキャリア入社。事業会社とコンサルティングファーム双方での経験を活かし、構想策定にとどまらず、現場・業務・ITを含めた実行力ある変革支援に取り組んでいる。
まずは、お二人のこれまでのキャリアについて教えてください。
私は製造業で企画・営業・物流・生産管理などを経験した後、アビームコンサルティング(以下、アビーム)にキャリア入社しました。現在はCorporate Finance & Transformation Strategy Unit(以下、CF&T SU)でTransformation領域をリードし、戦略コンサルタントとして、ビジョンや中期経営計画の策定から経営管理、組織・業務改革、その実行まで幅広い企業変革を支援しています。
私自身、事業会社で現場を経験してきたからこそ、戦略や構想を描くだけでは企業は変わらないと感じています。Transformation領域については、以前の記事でも詳しくお話ししていますが、構想を事業・組織・業務・システム・データ・人材の変革へ落とし込み、成果が生まれるところまで伴走することを大切にしています。
平尾さんも事業会社とコンサルティングファーム、両方の立場を経験されていますよね。そうしたキャリアが、今のコンサルティングにどうつながっているのか。まずはこれまでの経験から聞かせてもらえますか。
小宮
そうですね。事業会社とコンサルティングファームの両方を経験したことで、「戦略を描く側」と「実行する側」、双方の視点を持てるようになったことは、今の仕事にも活きています。
事業会社にいたときに感じていたのは、コンサルタントに期待するのは「きれいな戦略」だけではないということです。戦略や構想は重要ですが、本当に大変なのはその後です。
実行するには、現場の業務を変え、システムやデータの制約、組織の意思決定、関係者それぞれの立場にも向き合わなければなりません。だからこそ、そうした現実を理解したうえで、「どうすれば本当に動くのか」を一緒に考え、実行まで伴走してくれるコンサルタントに価値を感じていました。
コンサルタントになった今も、その感覚は変わりません。経営層に提言するだけでなく、現場で起きていることを理解し、実現可能な形へ落とし込む。事業会社での経験があるからこそ、そこには特にこだわっています。
平尾
よく分かります。Transformation領域もまさに、経営が目指す姿を現場が動ける形に落とし込み、現場のリアルを経営へ返しながら変革を前に進める仕事です。構想を一方的に提示するのではなく、クライアントと一緒に実現していくことが重要だと考えています。
小宮
そうですね。事業会社とコンサルティングファームの両方を経験してきたからこそ、今は「正しいことを言う」だけではなく、「どうすれば本当に実現できるのか」まで考えることを大切にしています。
実際にアビームに入社して、自分が目指していた支援のあり方と重なる部分が多いと感じています。
平尾
平尾さんは他のコンサルティングファームも経験されています。アビームに参画して、どのような特徴を感じていますか。
一番感じるのは、「構想と実行の距離の近さ」です。
各コンサルティングファームにそれぞれ強みがある中で、アビームは戦略や構想だけでなく、その先の業務改革やIT、データ活用、現場への定着まで支援できます。前職では、構想策定後の実行フェーズを別の組織や会社へ引き継ぐこともあり、成果につながるところまで見届けにくい面がありました。
アビームでは、SAPをはじめとしたIT領域や業務改革に強みがあるからこそ、自分たちが描いた構想を、具体的な業務やシステムへ落とし込み、その実現まで関わることができます。実際に現場でどう機能しているのかを見ながら、必要に応じて軌道修正し、成果につなげていけることは、コンサルタントとしてのやりがいにもつながっています。
平尾
Transformation領域は「経営と現場をつなぐ仕事」でもあります。経営が目指す姿を現場が動ける形に落とし込み、現場の課題を経営判断へ返していく。その際、CF&T SUだけで完結するのではなく、アビームが持つ業務・IT・データ・AIなどの専門性をつなぎながら、実現可能な変革へ落とし込んでいきます。
小宮
その点も入社して感じた特徴です。「自分たちが持っているソリューションで何ができるか」ではなく、「クライアントにとって必要なことは何か」を起点に、社内の様々な専門性を組み合わせられる。事業会社で感じていた「戦略だけでは会社は動かない」という実感と、今アビームで取り組んでいることが、まさにつながっていると感じています。
平尾
構想と実行の距離が近いからこそ、現場を知ることも重要になりますよね。平尾さんから見て、アビームの「現場に入り込む」スタイルはどのように映っていますか。
小宮
現場に足を運び、クライアントと一緒に変革を進める姿勢が根付いていると感じます。
リモートで効率的に仕事を進めることも重要ですが、現場に行かなければ見えないこともあります。現場の方が何に困っているのか、会議では出てこない本音は何か、実際の業務がどう回っていて、どこにボトルネックがあるのか。
そうした現場のリアルまで理解したうえで、「どうすれば本当に動くのか」を考える。そこまで入り込む姿勢が、アビームには根付いていると思います。
平尾
Transformation領域は、経営から現場まで幅広い領域に踏み込む仕事だからこそ、難しさもあると思います。アビームで働く環境については、どのように感じていますか。
アビームに入社して驚いたのは、10年以上アビームで経験を積んできた方々が身近に多くいることです。私が以前在籍していたコンサルティングファームでは、3年ほど在籍しているだけでも比較的社歴が長い方という感覚だったので、一つの会社で長く経験を積んできた人がこれだけ多いことは、とても新鮮でした。
そうした方々は、様々なプロジェクトを経験しているだけでなく、「このテーマなら誰に聞けばいいか」といった社内の知見やネットワークも持っています。困ったときに相談すると、「似た案件を経験したことがある」「この業界ならこの人に聞くといい」と、次の打ち手につながるヒントが返ってくることが多いんです。
自分一人ですべての答えを出そうとするのではなく、こうした組織に蓄積された経験や専門性を活用しながら、チームでより大きな価値を出せることは、アビームで働く魅力だと感じています。
平尾
特にTransformation領域では、一つの専門性だけで完結することはほとんどありません。
戦略、財務、M&A、PMIに加えて、業務、IT、データ、AIなど、変革のテーマに応じて必要な専門性は変わります。だからこそ、「自分たちだけで何とかする」のではなく、クライアントにとって必要な専門性を社内外から集め、One Teamで変革を進めることを大切にしています。
小宮
その考え方は入社して強く感じました。一方で、「一人で戦わなくてよい」というのは、仕事の難易度が低いという意味ではありません。
Transformation領域では、抽象度の高い経営アジェンダを扱いながら、業務やITの細部にも踏み込み、最終的には現場で実際に動く仕組みまでつくらなければいけない。関係者も多く、正解が最初から決まっているわけでもありません。
簡単な仕事ではないからこそ、経験豊富なメンバーや異なる領域の専門家と議論しながら進められることに価値があります。難しいテーマに挑戦しながらも、長く成長していける環境だと思います。
平尾
上位職になるほど、その重要性は増していきますよね。
プロジェクトの品質やクライアントとの関係構築だけでなく、メンバー育成、新しい案件やサービスの創出など、担う役割も広がっていきます。
だからこそ、自分一人が成果を出すだけではなく、周囲の専門性を引き出し、チームとして成果を出す力も重要です。CF&T SUでも、個人任せにするのではなく、ManagerやPrincipal、Directorがキャリアや育成に関わりながら、一人ひとりの挑戦を支えることを大切にしています。
小宮
私自身、ManagerやSenior Managerという立場になってから、そこは特に実感しています。
自分ですべてを抱えるのではなく、「誰の力を借りれば、クライアントにより大きな価値を提供できるのか」を考える。そして、自分が周囲のメンバーの成長にどう関われるのかも考える。
個人の専門性だけで勝負するのではなく、チームとしてどう価値を出すかを考えられることも、CF&T SUのおもしろさだと思います。
平尾
最後に、キャリア入社を検討している方へメッセージをお願いします。どのような方とCF&T SUのTransformation領域で一緒に働きたいですか。
これまでの経験を活かしながら、構想のその先まで関わりたい方に、ぜひ来てほしいと思います。
コンサルティングファームで戦略や構想策定、業務改革などを経験してきた方であれば、その専門性を活かしながら、構想を現場で実現し、成果につなげるところまで経験を広げることができます。
事業会社で経営企画や財務・経理、人事、情報システムなどの立場から変革を推進してきた方にも、その経験は大きな強みになります。「戦略としては正しいのに、なぜ実行できないのか」「なぜ組織が動かないのか」という壁に向き合った経験があるからこそ、クライアントの現実を踏まえた変革を考えられると思います。
平尾
Transformation領域に携わるために、最初からすべての専門性を持っている必要はありません。戦略、業務改革、IT、データ、AI、財務、人事、M&A・PMIなど、これまで培ってきた専門性を起点に、隣の領域へ越境していけばいい。大切なのは、自分の専門領域に固執するのではなく、「クライアントにとって本当に必要なことは何か」を考えられることです。
Transformationには決まった正解がありません。経営者や現場、社内外の専門家など、様々な人と対話し、巻き込みながら、現場で変化が起こり、成果が生まれるところまでやり切る。そこにこの仕事のおもしろさがあると思います。
小宮
私自身、事業会社とコンサルティングファームの双方を経験したからこそ、「クライアントの変革を、外から提案するだけではなく、一緒に実現したい」という思いがあります。
「構想で終わらせず、実行まで関わりたい」
「自分の専門性を、企業の変革にもっと活かしたい」
「一人で答えを出すのではなく、チームで難しいテーマに挑戦したい」
そう考えている方にとって、CF&T SUのTransformation領域は、新たな挑戦ができる環境だと思います。これまでの経験を活かしながら領域を広げ、クライアントが本当に変わるところまで一緒にやり切りたい。そんな方と、ぜひ一緒に働きたいです。
平尾
※取材当時(2026年8月)の情報です。