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2026年3月11日、アビームコンサルティング株式会社は、アルムナイ交流イベント「ABeam Alumni Meet Up 2026」を開催しました。会場には約100名(アルムナイ・社員)が集まり、再会や新たなつながりが生まれる、にぎやかな場となりました。
当日は、人材戦略や各事業の近況が共有されたほか、アルムナイと、一度アビームを離れて再び戻ってきた社員によるクロストークも実施。「組織・事業づくりのリアル。外に出て、背負い、分かったこと。」をテーマに、社外での経験を通じて見えてきた価値や学びについて、率直な意見が交わされました。本記事では、このクロストークを中心に当日の様子を振り返ります。
2026年3月11日、アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)によるアルムナイ交流イベント「ABeam Alumni Meet Up 2026」が開催されました。
現在、アビームには1,500名以上のアルムナイがコミュニティに登録しています。その中から今回は約50名のアルムナイが参加。加えて社員も約50名が参加し、会場は大いににぎわいました。
乾杯の後、People & Culture Group のDirectorである杉山さんが登壇し、「アビームの“今”とこれからの人材戦略」をテーマにスピーチを行いました。杉山さんは、「アビームの強みとはReal Partner®、すなわちクライアントにとって真のパートナーであろうとする姿勢と、チームで共創して価値を届ける力にあります。このカルチャーが土台にあるからこそ、決して簡単ではない数値目標を掲げながらも、成長を続けることができています」と語りました。さらに、今後の成長に向けては、社員とアルムナイがパートナーとしてつながり続けることが必要不可欠だと強調しました。
続いて、Business Consulting事業・Solution Consulting事業・BPO事業の3事業における近況報告が行われました。各事業のリーダーであるPrincipalの斎藤さん、金村さん、渡邊さんが登壇し、事業のトレンドや現在の取り組みについて紹介。アルムナイの参加者が興味深く耳を傾ける様子が印象的でした。
近況報告に続き、代表取締役社長 CEOの山田さんが登壇。「アビームは、人材輩出企業としての価値をさらに高めていきたいと考えています。そのため、アルムナイの皆さんには社会でますます活躍していただきたい。そして、そこで得た知見や新たなビジネスの種を持ち寄っていただけると、より大きな価値につながると考えています」と語り、会場からは大きな拍手が送られました。
前半の懇親会に続き、メインプログラムであるトークセッションがスタートしました。登壇したのは、株式会社エアークローゼット代表取締役社長兼CEOの天沼さんと、Corporate Finance & Transformation Strategy Unit LeaderでありPrincipalの嶋村さん。「組織・事業づくりのリアル。外に出て、背負い、分かったこと。」をテーマに、トークが展開されました。
私は2005年にアビームへ入社し、2021年に一度退社して外資系コンサルティングファームへ転職しました。約2年経験を積んだ後、再びアビームへ戻ってきています。本日は、外から見たアビームの姿について、お話しできればと思います。
嶋村
私は2003年にアビームへ入社し、2011年に楽天へ転職してしました。その後、2014年に月額制ファッションレンタルサービス事業を手掛けるエアークローゼットを創業し、現在に至ります。本日はよろしくお願いします。
天沼
天沼さんがアビームにいらっしゃった頃で、印象に残っていることはありますか?
嶋村
印象に残っているのは、チームリーダーになった頃のことです。仕事をメンバーに任せきれない私に対して、先輩から「人を信じていないから任せきれていないのかもしれない。その現実と向き合ってみることも大切だと思う」と声をかけてもらいました。自分の成長を思って率直に向き合ってくれる、そうした関わりは、アビームならではだと感じています。
天沼
率直なフィードバックは本当に貴重ですよね。すぐには受け止めきれなくても、後になってその意味が分かる。そうした経験が今につながっていると私も感じています。
嶋村
アビームで15年ほど働いた頃、「もし人脈もない環境になったら、一人前のコンサルタントとして通用するのだろうか」と考えるようになりました。恵まれた環境ではありましたが、一度離れて自分の力を試したい――その想いが退職のきっかけでした。
嶋村
私もアビームに不満があったわけではありません。ただ、いつか起業してみたいという強い想いが、ずっと心の中にありました。その第一歩として楽天へ転職し、事業に長期的に向き合う経験を積みたいと考えました。
天沼
楽天では、どのような新しい発見がありましたか?
嶋村
まず驚いたのは、トップとの距離の近さです。楽天では毎週のように全社会議が開かれ、社長が語る経営方針を直接耳にすることになりました。そうした環境に身を置くことで、会社の方向性を自分ごととして捉えられるようになったと感じています。
天沼
たしかにそれは貴重な経験ですね。私は他社のコンサルティングファームへ転職し、グローバルチームのリーダーとしてクライアントの海外進出の支援をしていました。アビームで培った力を活かし、前職でも手応えを感じながら働いていました。それでも心のどこかには常にアビームの存在があり続けていました。ふとした場面で「アビームであれば、こう進めるだろう」と考えることも多くありました。だからこそ改めて、「自分のキャリアの最後を飾る場所はアビームがいい」と自然と思うようになりました。
嶋村
アビームと他社のコンサルティングファームでは、どのような違いがありましたか?
天沼
クライアントへの向き合い方が私にとっては大きな違いでした。もちろんコンサルティングファームごとにさまざまなスタイルがあると思いますが、私自身は「クライアントのために何ができるかを本気で考え、最後までやり切る」という姿勢を大切にしたいと考えていました。そうした意味で、クライアントと真のパートナーとして向き合い、共に価値を生み出していくアビームのスタンスに、改めて強い魅力を感じました。
こうした想いもあり、アビーム時代の上司とも自然と連絡を取るようになり、タイミングが合ったこともあって、再びアビームに戻ることを決めました。
嶋村
なるほど、そのような経緯があったのですね。
天沼
アビームを離れて改めて実感したのは、クライアントの成功に本気で向き合い、最後までやり切る姿勢を持った人材は、どのような環境でも通用し、重宝される存在だということです。実際にアルムナイの方々も、アビームで培った経験や価値観をもとに、様々なフィールドで第一線で活躍されています。そうした姿を見て、アビームでの経験に対する誇りを、より強く感じるようになりました。
嶋村
組織づくりも事業づくりも想像以上に難しいと実感しています。特に意思決定はすべての責任を伴うため、その重さと日々向き合っています。
エアークローゼットのファッションレンタル事業はBtoCのサービスで、会員数も約150万人と非常に大きな規模に成長しています。一方で、サブスクリプション型のビジネスであるがゆえに、目の前のお客さま一人ひとりに直接向き合いながら価値を届けることは容易ではありません。だからこそ、だからこそ、お客さまの立場に立ち、想像力を最大限に働かせながら価値を設計していく必要があります。そうした中で、単なるサービス提供にとどまらず、お客さまにとっての「感動体験」を生み出すブランドづくりに、本気で取り組んでいます。
天沼
意思決定の難しさという点については、とても共感します。私は、メンバーを本当に同じ方向へ導けているか、ということを日々考えています。2年前に立ち上げた当初は15人ほどだったチームも、来年には100人規模まで成長する予定です。チームが拡大する中で、一人ひとりの価値観の違いを強く感じるようになりました。
多様な価値観を受け止めながら、クライアントの成功という共通の目的に向かって導いていくことは非常に難しい。ただ、その中で私がたどり着いた答えは、「一度決めたことをやり切る」ことでした。
嶋村
臨機応変に対応するというよりは、軸を持って貫き通す、ということでしょうか?
天沼
はい。リーダーの軸がブレることが、組織にとって一番よくないと考えています。そのため、自分自身の軸を持ち続けることを常に意識しながら、組織を運営しています。一方で、メンバーのことを理解したつもりにならないように、できるだけ一人ひとりと対話し、それぞれの意見や考えを丁寧にくみ取ることも大切にしています。
嶋村
私が採用面接で重視しているのは、スキルや経験以上に、人として信頼できるかどうかです。目の前の仕事に愚直に向き合える人や、クライアントのために何ができるか考え続ける人は、一緒に仕事をしたいと心から思える存在です。
それぞれに目指すキャリアはあると思いますが、思い描いた通りに進むとは限りません。これまでの経験とは異なる仕事や予想してない仕事に挑戦する機会もあります。そうした場面でも前向きに受け止め、一歩踏み出せる人と一緒に働きたいと思っています。
嶋村
事業会社では、変化に適応し続ける力が求められることを強く実感しています。そうした環境において、私がともに働く人材に求める要素は「素直さ」です。素直であることが、そのまま成長のスピードにつながると考えています。加えて、圧倒的なスピード感があるかどうかも重要視しています。新しいことに向けてすぐに行動に移せるかどうか。最近では、AIをどれだけ使いこなせるかという点も一つの指標になっています。スピード感のある人は、失敗を恐れずに挑戦を重ねることで、場数を踏み、結果として経験値に大きな差が生まれていると感じています。その姿勢を評価しています。
天沼
やはり皆さんにアビームへ戻って来ていただけることが一番嬉しいですが、様々な事情でそれが難しい方もいらっしゃると思います。ただ、この場を通じてアビームの良さを感じていただき、ネットワークを通じて広げていっていただけたら嬉しいです。
嶋村
私にとってアビームは今でも大切な存在です。そんなアビームに貢献する意味でも、その魅力をこれからも広げていきたいと思っています。皆さんもぜひ一緒に伝えていきましょう。本日はありがとうございました。
天沼
クロストーク終了後は、後半の懇親会が行われました。熱気はさらに高まり、会場のあちこちで互いのビジネスや生成AIの未来などについて、熱く語り合うアルムナイの姿が見られました。最後には参加者全員で集合写真を撮影し、満面の笑みがあふれる一枚が収められました。
多様なフィールドで活躍するアルムナイと、社員が再び交差する場となった今回のMeetup。そのネットワークは単なる同窓のつながりにとどまらず、新しいビジネスや価値を生み出すコミュニティとして、着実に広がりを見せています。