東南アジア諸国では、デジタル技術の急速な進展に伴い、非対面チャネルを活用したサービスが次々と登場している。これは金融機関においても同様であり、非対面取引に対応したAML(マネー・ローンダリング対策)態勢の構築・強化は、従来以上に重要性を増している。
一方で、AMLリスクへの対応を強化するだけでなく、サービス開発におけるスピード感を損なわずに進めることも、ビジネス上の重要な要件となっている。したがって、両者をいかに両立させるかが鍵となる。
このような状況下においては、新規顧客の獲得や収益拡大を重視するビジネス部門(第一線)と、リスクコントロールを担うコンプライアンス部門(第二線)が緊密に連携し、双方の観点をバランスよく反映させたサービス設計を行うことが不可欠である。
本インサイトでは、こうした第一線と第二線の連携を通じたAML態勢の高度化に向けた取り組みについて解説する。